仕事の王道を自分に落とし込め【元津瑞来】~卒業生がビジップで学んだこと~

こんにちは。ビジップ広報部の富安です。

2017年も残り2カ月を切りましたね。
大学卒業までのタイムリミットが近づいてきた私も、気を引き締めて日々仕事に向き合っているところです!

 

さて、「ビジップ株式会社といえば学生ベンチャー。学生ベンチャーと言えばビジップ株式会社。」

というイメージを徐々に徐々に広めてきた当社ですが、

学生ベンチャーという名の通り、当社最大の特徴は、社員が全員「学生」であるということです。

 

アルバイトでもインターンシップでもなく、「社員」という肩書きで学生自らビジネスに挑戦しています。

 

「面白そうな会社だなぁ」と思ってくださった方もいれば、「なぜ学生なのに?」と疑問に思われた方も多いかもしれません。

 

そこで今回ご紹介したいのは、すでに大学を卒業して社会に出た「ビジップ卒業生」です。

 

卒業生がビジップで実際に何を学び、どのように成長し、社会人になった今はどうしているのか?

 

これをお伝えできれば、私たち学生がビジップにいる理由を感じていただけるのではないかと思います。

 

ニッコリ笑顔が素晴らしいこちらの男性が、昨年度ビジップの代表を務めた元津さんです。

九州大学出身で、現在は外資系IT大手「日本オラクル株式会社」に勤務されています。


【元津瑞来(Mizuki Motozu)】

■九州大学 経済学部経済工学科 卒業
兵庫県神戸市出身。高校を2か月で中退した後、2年間の浪人生活を経て九州大学に進学。

■大学3年次にビジップ株式会社に入社し、代表に就任。
主に学生の就職活動やキャリア支援に従事し、2015~2016年度は福岡の地場企業8社とコラボした長期インターンシップのコーディネートも務める。

■2017年ビジップを卒業後、日本オラクル株式会社に入社。

 

今回は、そんな元津さんをクローズアップ!

 


 社会人になってから教えてもらえるわけではない。
だからビジップの経験が活きる。


 

ーー(富安)社会人になった今、学生生活をビジップで過ごしてよかったと感じる点はありますか?

 

(元津)仕事が降ってきたときに真っ先に手を挙げる、自分のやりたいことではなくても一生懸命取り組む。そうした姿勢を学生のうちに養えたことです。


仕事で一番大事なことは成果を出すことですが、もちろん成果が簡単に出るような環境はどこにもないんですよね。

 

だからこそ、実績や経験が浅い20代のうちは、成果を出すためにひたすら努力する姿勢を持つことが、絶対欠かせない”基礎”だと思っています。

会社に勤めれば、新人のうちから自分がやりたい仕事を任せられるなんてことはありませんから、「この仕事は何のためにやっているんだろう」と悩むこともあります。


でも担当する分野がなんであれ、まずは真っ先に手を上げる、そして自分で仕事に意義を見出す癖をつけていれば、自分ゴトとしてやるべきことが見えてくるし、どんな仕事も苦ではなくなります。

 

ーーその考えがあれば、入社後に「自分はこんなことをするはずではなかった」と悩む必要もありませんね。

 

結局は自分次第ですからね。

それからビジップでは、自分で仕事を「探す」癖をつけられたのも良かったと思います。



実はビジップにいた頃、「何かやることないですか?」と社長に聞いて、ものすごく怒られた経験があるんです。

「自分で考えろ」と。

忙しい相手に指示を仰ぐときは、自分の頭で選択肢を考えた上で、YESかNOで答えられるような質問を投げることも仕事力の一つだということ、

受け身の姿勢で仕事をもらいにいくだけでは、次世代に求められる人材にはなれないということを、この経験から教えられました。

 

ーー確かに「何かやることないですか?」は、ビジップではNGワードですよね(笑)

はい。社内でのコミュニケーション1つ1つにおいても、頭を使う必要があります。

また細かい話になりますが、ビジップで培った挨拶や言葉遣いなどもまた、今の仕事に活きていると思います。


お客様とやり取りをする際は、言葉遣いや挨拶、身だしなみ、そうした当たり前と思われていることの積み重ねが案件を取れるか取れないかに関わる重要な要素だと信じています。



でも新人だからと言って、きちんとしたマナーを1から10まで全て教えてもらえるわけではないんですよ。

自分で何もしないまま「誰かが教えてくれるだろう」という甘えは本当に通用しないんです(笑)

 

だからこそ、重要視されにくい日常の行動一つ一つにおいても、「自分はきちんとできているだろうか」といつも改善し続ける姿勢を、学生のうちに身につけられたのは良かったと思います。


 「解法がどれほど頭の中に出てくるか」
が仕事の質を決める


 

ーーアルバイトでは得られない、ビジップだからこそ得られた強みや力はありますか?

 

「抽象と具体の間を行き来する力」です。

つまり、「この仕事は何のためにしているのか?(抽象)」「この目的のためには何をすべきなのか?(具体)」というように、常に目的を念頭に置きながら、最適な手段を洗い出し、実行していくことです。

仕事も勉強と一緒で、問題を見た時に、頭に解法がどれくらい浮かぶかが大事だと思っています。


数学もいくつか解法を用意して、正解にたどり着くためにはどれが一番適切なのかを考えますよね。

仕事も同じで、何かミッションを与えられたときに、自分の頭に「やるべきこと」がどれくらい思い浮かんでくるかで、仕事のスピードや質が変わっていきます。


ビジップでは、何かイベント1つ開催するときも、「事前準備、集客、シミュレーション、イベント開催後の参加者へのアプローチ…」と、やるべきことをポンポンポンと素早く列挙していくことを何度も続けることで、引き出しの数を増やしていきました。

 

マニュアル通りの行動を求められるアルバイトでは身に着けるのは難しいことだと思いますね。

 


 アウトプットすることで責任感が生まれる


 

ーービジップで経験した仕事で、一番印象に残っているものはなんですか?

 

半年間の長期インターンシップの企画運営を担当したことです。


ビジップが福岡の民間企業8社に学生インターンを計20名ほど派遣し、企業様と学生の双方にとって満足のいくプログラムになるように、取り組むミッションのサポートや研修のコーディネートをしていました。

 

ーー昨年度のビジップの事業で、最も大きな評価と成果を得たプロジェクトの1つですね。

 

ただ、インターンシップの責任者を任された当初は、「自分にできるだろうか。でも成功させなければならない。」という相当なプレッシャーがあったんですよ。


「仕事において必要なスキルは〇〇だ。〇〇が大切だ。」と、インターン生に色々教えていたわけですが、メンターである私自身も学生だったので、「自分がこんなことを言っていいのだろうか。自分だって本当はできていないのに。」とものすごく悩みました。



それでも、お金を頂いてしている仕事である以上、それを絶対にインターン生に見透かされてはいけないし、メンターとしての自分の立場を理解した発言やふるまいをしなければならない。

だから、いっそのこと「できないとしても、自分に催眠をかけて、できるように振舞おう。」と割り切ったんです(笑)

 

そうしているうちに自分が変化したと感じたのは、アウトプットの重要性に気づいたことです。


インターン生に対して「仕事では〇〇が大切だ。」とあれこれアウトプットをしているうちに、「自分が実践してみせなければならない」という責任感が生まれてきたんですね。
そうしていつの間にか、私自身もできなかったことができるようになっていきました。


偽物が本物のように振る舞っていたら、本物になれるということを知りました。

 

ーー確かに、宣言してしまえばあとはやるしかない。アウトプットは一つの原動力になりますよね。

 


 素直であることほど強いものはない


 

ーー前代表として、これからのビジップにはどうなっていってほしいですか?

 

ビジップに所属している皆さんには、ずっと謙虚であり続けてほしいと思います。

できることが増えたからと言って、「自分はできる、余裕だ」とは思わずに、貪欲なままでいてほしいです。

 

ビジップは、限りない上を見て努力し続ける姿勢を身につける場であって、新卒でちょっとスタートダッシュするための場ではないと思っています。

「卒業後どこの会社に就職しても、活躍するのが当たり前」になるぐらい、向上心を持って上を目指し続けてほしいです。

 

ーー最後に、ビジップにはどんな学生が向いていると思いますか?

 

素直で負けん気が強い人はビジップに向いています。

ビジップではずっと言われていることですが、素直であることほど強いものはないです。

もちろん、ここでいう「素直」とは、何も考えずに従順になることではありません。


自分の考えを持ちながら、素直に指摘や教えを受け入れ、自分の中に落とし込んで取り組むことです。そうしている人は、やっぱりめちゃくちゃ成長が速いです。

 

そして、自分の中に落とし込むためには経験が必要です。


たとえば、「ビジネスの極意はお客様目線。」という言葉を例にすると、お客様と接する経験をしている人としていない人では、これに対する理解度は全く違いますよね。


経験がない人にとっては、ネットや本に転がっている言葉は、単なるありふれた言葉で終わってしまいます。

ビジネスの成功者やキャリアセミナーの講師の話を聞いても、「へ~なんかすごい」で終わってしまいます。

 

その点、実務経験を数多く積み上げながら、ビジネスの王道や極意をリアル感を持って自分の中に落とし込める環境があるのは、ビジップの一番の魅力だと思います。

 

ーー学生のうちにこれほど経験を積める環境が揃っているのは、福岡ではとくに珍しいですよね。負けず嫌いで向上心溢れる人にはぜひビジップに入ってほしいです!

まとめ

元津さん、ありがとうございました!

ビジップの学生は、卒業後必ずしも同業種に就職する人ばかりではなく、今とは全く違う新しい仕事に勤める場合がほとんどです。

それでも、ビジップで培う「仕事に対する基本的な考え方や姿勢、メンタル、経験の数」はどんな仕事においても活きる、ということをビジップ卒業生が証明してくれています。


最後に。

今回インタビューにお答えいただいた元津さんは、九大出身、ビジップの元代表、外資系大手社員と、大変優秀な経歴の持ち主なのですが、


実は「高校を2カ月で中退し、1日16時間ゲームに没頭する生活を2年間弱送っていた」過去がある、少し珍しい学生でもあったんです。

 

元津さんのそんなレアな経歴に興味を持たれた方は、ぜひこのまま、続きの「おまけ」を読んでみてください。

「今まで何もしてこなかった自分はダメダメだ…」と思われている方におすすめです。

 

おまけ(時間がある方はぜひお読みください)

 


 高校を2か月で中退。1日16時間のゲーム生活から大学進学まで


 

ーービジップに入る前の高校時代について、当時を振り返ってみてどうですか?

私は父が医者なので、小さい頃から自分も医者になる道を考えていたんですが、中学受験に失敗して、第4~5希望の偏差値40くらいの中学に入ったんです。

そこでの成績は下から20番目くらいでした。

中学2年頃になると、「やりたいことがない。何をしたらいいのか分からない。」とずっと悩んでいて、なぜ勉強しているのかさえ分かりませんでした。

「数学が人生のどこで役立つんや?いらんやろ」と(笑)

その疑問が高校に入っても消えないままで、2か月で学校をやめることになりました。


それからは、これまでの「家⇔通学路⇔学校」という限られた自分の世界を広げたくて、すぐにネット社会に飛び込みました。

当時は、オンラインゲームを1日16時間ぐらいしていて、まさに廃人生活という感じでしたね(笑)



ーーそこからなぜ、大学へ進学を?

 

すっかり家にこもりがちになっていたころ、父に誘われて医者の学会に付き添ったことがあったんです。

そこで、父の元部下の方と、その方の小学5年生になる娘さんに出会ったのですが、

話を聞くと、その子は医者になる夢を叶えるために、苦手な算数を朝6時から勉強していると言うんです。


小学5年生が夢に向かって努力をしているのに、自分はいったい何してるんや…と本気で愕然としました。

私も漠然と医者を目指してはいたのですが、その子を見て初めて、願望は計画と行動が伴わない限り、目標とさえ言えないのだなと痛感しました。

 

ーー計画と行動が伴わなければ目標とは言えない。胸に刺さる教訓ですね。

 

しかも、聞けばその女の子は、私と同じ「みずき」という名前だったんですよ(笑)


父の元部下の方が、父から私の話をよく聞いていたようで、そう名付けたとかそうでないとか…。


自分と同じ名前の子を目の前にして、こんな情けない男ではいられないと思いました。

せめてみずきちゃんが勉強などに挫折したとき、「頑張ろう!」と励みを得られるように、自分がしっかりとした人間にならなければいけない。

それで、とりあえず行動しようと考えたときに、わかりやすくて明確な「大学受験」に取り組むことにしました。


ちょうどそのときが日本に大震災が起きた時期で、経済やビジネスを通じて日本の役に立ちたいという思いを持ち始めていたので、医者とは別の選択になりましたが、経済学部に進学を決めました。

 

ーー偶然の出会いが、人生のターニングポイントになったんですね。

 


 大学に入るも、勉強するだけでは足りないと気づいた


 

ーー大学入学後に、ビジップに入った理由はなんですか?

 

2浪で入学したので、「大学に入ってからは、何か意義のあることをしなければならない」という思いが強くありました。

遊ぶために大学に行くのではなく、しっかり勉強して卒業しようと。



だから大学1年次は、朝イチから夜の9、10時まで、土日も可能な限りみっちり授業を詰め込んでいました(笑)



でも1年ほど経って気づいたんですが、机に向かって勉強したことってすぐに忘れてしまうし、簡単には身につくものではないんですよね。

 

「あ、このままではだめだ。大学は勉強するためだけの場所ではないのか。」と気づいてからは、アルバイトやサークル、たくさんのことを経験しました。

 

が、それでも私の中に残ったものは何もなかったんです。


それで何か新しいことに挑戦したいと思っていた時、偶然ゼミの先輩からビジップの紹介を受け「学生がビジネスしてるって、何か面白そうな団体だな~」と直感的に感じて、そのまま入社しました。

 

ーーその直感が、今の元津さんを作り上げているわけですから、やはり何事も行動してみなければ分かりませんね。

 

 

ーー高校時代は勉強する意味が分からなかったとおっしゃっていましたが、大学を卒業した今では勉強についてどう思われますか?

 

何でも調べる・学ぶ癖は、勉強をしていたからこそあるのかなと思いますね。


ビジネスにも王道があり、それを知っているのか知っていないのかでは、仕事力に違いが出るのは歴然ですよね。

上手くいかないときは、上手くいかない理由や解決策をグーグルで調べることができる時代です。

でも調べる癖がないと、上手くいっていない状況をそのままにしてしまいがちです。

また、アウトプットの重要性をずっと強調してきましたが、インプットとアウトプットは相互作用するものだと思っています。

学ぶ癖から前提知識をインプットしておくと、何か実務経験を積んでいる時に「あ、あの本で読んだのはこういうことだったのか!」と自分の中に落とし込みやすいです。

 

ーーおっしゃる通りですね。どちらか一方だけでは不十分で、双方のバランスが欠かせませんね。

 

ーー最後に、高校をやめてよかったと思いますか?

 

高校を辞めたからこそ出会えたこと・学んだことはたくさんありますが、やはり普通の生活に戻るのは大変なのであまりおすすめしないですね(笑)


でも、自分の人生についてじっくり考える時間は持つべきだと思います。

そして、その時間・機会がビジップにあるというのを知ってもらえたら嬉しいですね(笑)

 

最後の最後のまとめ

いかがでしたでしょうか。

元津さんの話を聞いていると、「人は変われる」ということを強く教えられた気がします。
ビジップ卒業生「元津瑞来」さんへのインタビューはこれで終わりです。


最後までお読みいただきありがとうございました。

 


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