・全国で企業の情報化支援、人材採用・育成支援、ビジネスプロデュースなどを行う。
・ビジネスと人材育成に「IT」を組み合わせるという新たな切り口を提供する。
・企業経営、コンサルティングの傍ら、セミナー講師も務める。これまでの講演実績は1000回以上。
・2017年度、「シェアリングエコノミー伝道師」に任命される。
・ナレッジネットワーク株式会社 代表取締役社長
・一般社団法人日本中小企業情報化支援協議会(JASISA)代表理事
・NPO法人学生ネットワークWAN理事長
・サイバー大学教授
▼森戸社長による次世代人材に関するセミナーはこちらの記事をチェック!
――(ゆいか・ゆーゆ)森戸社長は、ビジップ(株)の社長だけではなく、ナレッジネットワーク(株)の社長としても、大企業での人材育成コンサルティングや新人研修の講師を務めていらっしゃるので、就職活動中の学生にとっても、興味深いお話が伺えるのではないかと思っています。
――まずは、仕事の話の前に、ビジップ社員紹介定番の質問に森戸社長にもお答え頂きたいです!森戸社長の趣味は何でしょうか?
(森戸)趣味は、自分が知らない国や地域に行くことです。
――旅行…ということでしょうか?
と言うべきなのかもしれませんが、これは「出張中」にも楽しめるものなので、旅行ではないと思っています。(笑)
「旅行」という表現をすると、どうしても「プライベートの娯楽」という印象を持たれやすいですよね。
遠方の地域に行く予定が入ると、周りからよく「仕事ですか?プライベートですか?」と聞かれることがあるのですが、そもそも私は「仕事は仕事、プライベートはプライベート」というように、両者を分ける考え方をしていません。出張は仕事と趣味を兼ねています。
――近年は、そのようなワークスタイルが広まりつつありますよね。
インターネットで時間や場所を選ばずに仕事ができるようになったおかげで、仕事とプライベートの時間に垣根はもはや存在しないですからね。
「学生」と「社会人」の境目はなくなる
――さて、ここからはビジップについて色々と質問させて頂きます!
――ビジップは「社員が全員学生」と、一風変わった会社だと思います。森戸社長は、ビジップの存在意義についてどうお考えですか。
ビジップが目指すのは「次世代人材の新しい働き方を創造する」ことです。
近年、ITの発展によって、従来の「人の仕事」が奪われていると言われていますね。しかし一方で、インターネットやスマートフォンの普及によって、社会人であろうが、学生であろうが、誰でも自らの力で仕事を生み出すことができるようになったのも事実です。
次世代では、学生と社会人の境目は本格的になくなる、と私は考えています。
仕事の合間を縫って、夜間やオンラインの大学に通い、自分の勉強のために時間を割く社会人は多くいます。
それならその逆も成り立つはずで、学業の合間を縫って仕事をする学生がいてもおかしくないはずです。
実際にビジップの学生は、「一社員」として実際に自分の仕事を持ち、成果を出すために本気でビジネスに向き合っています。社員自身がモデルとなって、次世代の新しい働き方を社会に広めることが、ビジップの目指すところです。
――「学生なら、アルバイトでも良いのではないか?」とよく言われることがありますが、その点についてはどうお考えですか?
自らの知恵と能力でお金を生み出すことと、アルバイトで稼ぐことは別物です。
アルバイトの場合、対価をもらう代わりに、必ず自分の「時間」を提供しなければならないので。
――確かに、時間さえ提供すれば一定の給料は得られることが、アルバイトの良いところでもあると思いますが、人間には1日24時間しかないので収入には限界がありますね。
その通りです。しかし、インターネットが普及した現代では「短い時間でお金を稼ぐ」ということが可能になりました。学生でも知恵を働かせてインターネットを駆使すれば、「提供した時間”以上の”対価」を得られます。
実際に、今年度のビジップは、学生主体となって「シェアリングエコノミー」の新しいサービスを作っていきます。これで「学生でも知恵を働かせればビジネスで成功できる」という事例を証明できれば、「時間を提供した分だけしか対価がもらえない」という従来の働き方を是正できると考えています。
――そもそも森戸社長はなぜ、私たち「学生」に働きかける活動を始めようと思われたのでしょうか。
「学生を奨学金から解放したい」という思いがあるからです。
日本では、多くの学生が、大学に通うために奨学金を借りていますね。奨学金というのは、言い換えれば「借金」ですから、本来は容易に借りるべきものではないはずです。それでも学生が奨学金に頼らなければならないのは、「学生でも自分でお金を生み出す」という考えが社会にはまだ浸透していないためです。
アルバイトで十分な給料を得るには、時間が足りないので、奨学金の返済に追いつきません。アルバイトのせいで学業の時間を削ることになるなら、本末転倒ですよね。
――確かにそうですね。逆に言えば、私たちビジップの学生がしていることはアルバイトではないので、
「時間だけを提供してもお金が貰えるわけではない」という仕事の本当の厳しさも学んでいます。
ビジップを「0社目」に
――ビジップの学生は、大学を卒業してもビジップには就職しませんよね。そこもまた、一般的には「なぜ?」と思われやすいところではないでしょうか。(笑)
ビジップ社員の採用活動のために、学生にビジネスを経験する場を提供しているわけではなく、あくまで目指しているのは「日本の次世代人材の育成」です。
私は、ビジップが学生の皆さんにとって「0社目」になれば良いと思っています。
ビジップで仕事を経験しながら、社会の仕組みを覚えたり、自分の適職を探ったり。
――私たち自身、仕事を実際に経験することで、自分の無知を知れたのは、ビジップで得た一つの大きな収穫だと思います。
以前から私は、多くの学生が十分な知識や経験を持たないまま、一斉に就職活動を始める新卒採用の在り方に違和感を覚えていました。
ITが普及し、無限の可能性を秘めた新しいビジネスが次々に創造されているのに、多くの学生は「従来からあるビジネス」ばかりに目を向けて就職活動をしているのが現状ですよね。
――私たち自身も就職活動を始めた頃は、メーカーや銀行など、従来のビジネスばかりに目を向けていました…。
従来からあるビジネスや企業というのは、学生にとっても比較的イメージしやすいので仕方がないことかもしれませんね。
ですが、昔から存在するビジネスにおいて「自分ならではの活躍フィールド」を確立するのは、かなり難しいことです。
それに、ITの発展に伴って、従来のビジネスモデルが崩され、新しいものに代替されていく時代は必ずやって来ます。
すでにホテルは民泊に、またタクシーはライドシェアに取って変わられていますよね。
――民泊やライドシェアのような「シェアリングエコノミー」は、まさに世の中を変化させている新しいビジネスの一つですね。正直なところ、ビジップに入るまでは、「シェアリングエコノミー」という言葉を聞いたことすらありませんでした。(笑)
シェアリングエコノミーやドローン、IoT、FinTechという新しいビジネスが一般に理解されにくいのは、それが「今まではなかったからもの」だからです。
頭の中にイメージが存在しないものは、「不安なもの」に思えますし、それを理解するのは確かに簡単なことではありませんね。
しかし、若いうちから保守的になるのは非常に危険だと思っています。世の中は、新しいビジネスの興隆と衰退の繰り返しによって、容赦なく変化していくので。
だからこそ、皆さんには学生のうちに新しいビジネスに触れ、知見を広げることで、時代の変化に対応していく柔軟性を養ってほしいと考えています。そうすることで、就職の選択肢も限りなく広がりますからね。
「安心や安定」は自分の内面にしか存在しない
――私たちもビジップに入社してから、今まで全く興味のなかった業界や職種を志望するようになりました。
単に目先の「内定」のためにではなく、「就職した後に自分がどんな姿になっていたいか」を考えながら、知識や経験を積み上げることができる点がビジップの特長だと思います。
就職後の自分の働き方を考えながら企業を選択することが、本来あるべき姿です。
多くの学生は十分な選択肢を持たないまま、目先の「安心や安定」を求めて就職先を選びがちです。
しかし、「安心や安定」というものは、結局人の内面にしか存在しないものですし、安定を軸にするのは、裏を返せば「自分の能力への自信のなさ」の表れとも言えます。
だからこそ学生は、どこの会社に勤めようが、自分の能力や外部環境を言い訳に仕事をやめることがないように、自分の内面を鍛えておくべきです。
重要なのは、良い会社で働くかどうかではなく、自分が良い仕事をするかどうかです。
ビジネスは信頼獲得合戦
――最後の質問になります。森戸社長が仕事をする上で大切にしていることや、仕事の流儀は何でしょうか?
私がいつも念頭に置いているのは、「ビジネスは信頼獲得合戦」だということです。
人の信頼を積み上げるには長い年月がかかりますが、失うのは一瞬です。
「獲得合戦」という以上、攻めの姿勢も大切にしていますが、絶対に不義理はしません。
――高い経験値や実績も信頼・信用の一つではないでしょうか。
そうですね。
時々、「クライアントから信頼を獲得する上で、学生を起用することにリスクを感じませんか?」と聞かれることがあります。確かに、社会人と比べれば経験の浅い学生は、失敗する可能性は高く、確実に成果を出す保障もありません。
しかし、先ほども言ったように、学生と社会人の境目がなくなる時代は必ずやってきます。
ビジップは、それをリードする存在として、学生とのコラボレーションによって新しいものを生み出していきます。
もちろん簡単ではないですが。(笑)
誰もやっていないことに挑戦しているので、簡単なわけはありません。
しかし、「大きいビジョン」を語らない限り、「小さいこと」もできないですよね。
――おっしゃる通りです。他の人がやっていないことに向き合っているからこそ、壁は大きいですが、その分私たちもやりがいを感じています!
――森戸社長の紹介インタビューというより、社長のセミナーを受講しているような気分になりました。(笑)
本日はありがとうございました!
従来の仕組みや概念を疑うこと、「安心や安定」という幻に囚われないこと、時代の変化に柔軟に対応していくことから、未来は切り開かれていきます。
この信念を胸に、今後もビジップ株式会社は新しい価値の創造に挑戦し続けます。
※これでビジップ社員紹介は終わりです。今までご講読頂きありがとうございました!
・COO 平野 賢正(Hirano Kensei)
・営業企画部 マネージャー 有薗 大志(Arizono Taishi)
・営業企画部 プロジェクトリーダー 新郷 和晃(Shingo Kazuaki)
・営業企画部 兼 人事・広報部 富安 結花(Tomiyasu Yuika)
・営業企画部 インターンシップ生 原 健介(Hara Kensuke)
・メディア部 マネージャー 白井 健一(Shirai Kenichi)
・メディア部 ウェブ解析室 室長 渡辺 大輝(Watanabe Daiki)
・メディア部 ウェブ解析室 副室長 吉田 直輝(Yoshida Naoki)
・メディア部 SNS運営リーダー 三浦 郷(Miura Go)
・メディア部 兼 人事・広報部 大石 悠由(Oishi Yuyu)
・メディア部 ふるラボ編集長 三角 聡(Misumi Akira)
前回は、ビジップCOOの「平野賢正さん」をご紹介いたしました。仕事の経験値、思考の幅、周囲への気遣いは、さすが組織全体をマネジメントするリーダーというだけあります。
さて、今回はついにビジップ社員紹介ラストです…。
大トリを務めて頂くのは「ビジップ 代表取締役」の森戸裕一社長です!
『素直であれ 平野賢正』 ビジップ社員紹介Vol.11
2017.06.14