FUKUOKA2020(ふくおかにーまるにーまる)は、成長を続ける福岡(FUKUOKA)のスタジオに、各業界注目のキーパーソンなどをお招きして、次世代ビジネスの潮流、地方創生の事例などを紹介していく番組です。
大学生やベンチャー起業経験者がパーソナリティを務め、毎週木曜日の19:00~19:55に福岡県の天神からお送りしています。
2019年2月21日の第21回目の放送は「教育」についてです。
”たかや”、”わたる”、”ひらけん”の3人をパーソナリティに、Kids Code Club代表の石川麻衣子さんをゲストにお迎えしました。
ゲスト紹介
石川 麻衣子(いしかわ まいこ)さん
株式会社revee 代表取締役、Kids Code Club代表
福岡県出身。九州大学工学部を中退後、独学でWebデザイン・プログラミングを学び、2008年にWeb制作会社である株式会社reveeを設立。子どもの貧困問題・教育格差と向き合うため、2016年からプログラミング体験教室を開始。中学校での講師を含め、400名以上の親子に実施。家庭環境に関わらず、誰もが心から好きなことに出会い、それを思う存分学べる世界をつくることが人生のミッション。第二回日本アントレプレナー大賞サイエンス部門ファイナリスト。
「学ぶことは楽しい!」と思ってもらうことが大事
Kid Code Clubでどのような活動に取り組んでいるのか、またどのような思いで活動をしているのか、石川さんにお話を伺いました。
「Kids Code Clubでは、どのような活動をしていますか?」(たかや)
「プログラミングやコンピューターサイエンスを、英語で学ぶプロジェクトを行っています。『CS in English』というプロジェクトです。特に面白いのが、シアトル・熊本・福岡をオンラインでつないで、VRで有名なOculusのエンジニアの方から英語で遠隔で授業を受けるものです。」(石川さん)
「超贅沢ですね!めっちゃいい!!」(わたる)
「めちゃくちゃ贅沢です。これを小学生とかに行っています。かなり鬼な企画なんですが、面白いことにみんなできるんです。英語ができる子、できない子、それぞれいます。でも、できない子も帰るときには『英語わかんないし、なんか難しかった、けど楽しかった!!!』っていうんですよね。
イベントに何回か参加したからって知識がすぐに付くとは思っていないんです。もちろん、身につくに越したことはないのですが、まず何よりも『楽しかった』っていう思い出や経験が一番大事だなと思います。
英語ってなんかよくわからないけど、こんな風に違う言葉で話ができるんだ、そういうのって楽しいなっていう経験の場を作るっていうことのほうが重要なんだと思って学ぶことの楽しさを知ってもらうために、Kids Code Clubを運営しています。」(石川さん)
「そうなんですね。僕らも今ドローンを使ったプログラミング教室をやっています。ドローンも自分でコーディングできるようなものを使っていないですし、一度やったからってバリバリわかるようなものでもないんですよね。そんな中でも、よくわからないけど再生ボタンを押して『ドローンが自分の思い通りに動いた!すごい!』っていう感覚を持って帰ってほしいなと思って活動しています。」(ひらけん)
「冒頭で石川さんがお話されていたドイツの女性の話*に感覚は近いのかなと思いました。ベルリンについて具体的に覚えていないけど『自由だ!!』って思うそんな感じですかね。」(たかや)
「たしかに。」(石川さん)
「感覚的に『学ぶことが楽しい』って思うことって大事なんですね。」(たかや)
「そうですね、学ぶことの本質ってやっぱり『わからなかったことが分かった!』とか、『知れなかったことが知れた!』ということに対して『楽しい!!!』って思うことではないかと思うんですよね。点数を取るために学ぶことも必要かもしれないですが、本来は人って生きるために学ぶじゃないですか。なのでそういったところに戻したいなという気持ちがあります。」(石川さん)
「数字のために頑張るのではなく、楽しみのために何かを覚えたりできるようになるっていうのが学びなんだということですね。」(たかや)
「自分の幸せのために学ぶっていうところにもう一回戻せたらいいなって思います」(石川さん)
(ドイツの女性の話*・・・石川さんにとって転機となったドイツ在住の日本人女性の話。その女性によると、ドイツにはアーティストビザのようなものがあり、絵を描くなどの技術は求められず、自分がアーティストであると認められたら取得できるという。そのようなビザがあると知り、石川さんは「ベルリンは自由なんだ」と感じたと語っている。)
学ぶとコインがもらえるサービス『Tsukuru』とは?
「『Tsukuru』とはどういったサービスなんですか?」(たかや)
「実はちょっと内容をバージョンアップして今度オープンするんですが、『Tsukuru』ってプログラミングとかデザインを学ぶとコインがもらえるっていうサービスです。
もらったコインは、何か物に交換したり情報交換したり人とのやり取りに使うことができます。
例えば、イメージしやすいものだとメルカリですね。現金化する前に、ワンクッション、ネット上では売上金をポイントとして保管しますよね。つくるのコインは、通貨じゃないけどほかのものと交換できるっていうものです。
いわゆる仮想通貨になっちゃうと円と交換できるので、そうじゃなくて、私だったら(学んだことを通して得た)コインでこれと交換してあげるよっていうのができる場所を作りたいと考えています。」(石川さん)
「お金に換えるのではなく、場所や機会、何かをできるアイテムに換えてあげるんですね。」(たかや)
「そうですね、最終的にはそのコインで留学ができたり、大学の授業料が払えたり、学校の入学資格を得ることができたりとか…」(石川さん)
「実際学んでそのコインを得られるわけなので、なんというか、本当に進歩していけば実現しそうな話ですよね。」(たかや)
「そうですね、いま私たちが一生懸命勉強して、大学に入って企業に就職してお金を稼ぐのをもう少し早めた感じです。いい会社に入るために勉強するというか、学ぶこと自体に価値があると思うので、学ぶことの価値を他のものと交換できてもいいんじゃないかなと思っています。」(石川さん)
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