しんめいPによるLIFE SHIFT鬼解説!!これからの時代の人生設計とは【イベントレポート】

こんにちは!BizShip長期インターン生の吉田です。

今回は2月9日(土)に行われた、しんめいPさんによる『LIFE SHIFT』鬼解説!!のセミナーの様子をお伝えします。

本セミナーは、主催のNPO法人学生ネットワークWAN、ビジップ株式会社が昨年10月から開始したFMラジオ「FUKUOKA2020」のリアルイベントです!(協力:ナレッジネットワーク株式会社)

セミナーでは、しんめいPさんに、次世代を生きる人の必読書『LIFE SHIFT』のエッセンスをご自身のこれまでの経験を交えて、わかりやすく解説していただきました。参加者は30名近くと、非常に活気ある会になりました!

今回講師としてご登壇いただいたしんめいP(神明竜平)さんは東大法学部を卒業し、DeNAに入社後2016年に退社し、縁もゆかりもない鹿児島に移住。長島町の地域おこし協力隊に就任し、カドカワ株式会社が手がけるインターネットの高校「N高等学校」と提携した「長島大陸Nセンター」の設立に携わる。その後、ピン芸人の大会、R1グランプリに挑戦。30歳の時点での貯金残高は4円という、とても面白い経歴をお持ちです。

神明さんについてもっと知りたい方はこちらから
(新R25記事)https://r25.jp/article/634378745443280257

 

一億総きんさんぎんさん時代!?

「2007年に生まれた子供は平均で何歳まで生きると思いますか?」

こんな質問でLIFE SHIFTの鬼解説は始まりました。

会場からは90歳?100歳?などの声が。

「107歳らしいです。」

会場からはどよめきが、、

近年、医療技術の進歩によりこれまでより平均寿命ははるかに延びています。

107歳まで生きる時代にこれまでの人生設計は当てはまらない。と神明さんは言います。

 

そんなこれからの人生をどう生きていくべきなのか、LIFE SHIFTの内容とご自身の経験を重ね合わせお話をしてくださいました。

 

マルチステージの人生を設計する。

20代後半で結婚し当時の年収が200万だったため将来への経済的不安を感じファイナンシャルプランナーに相談した神明さん。

すると、返ってきた答えは、、、

「労働を35年終えた後に、35年老後があるとして一年で300万使うとすると、1億500万の貯金が必要。」これを聞いて普通に働いてても厳しいと思ったそうです。

それではどのようにして人生設計をしていけば良いのか、ここで参加者にディスカッションの時間が与えられました。

このディスカッションはかなり盛り上がり、神明さんも驚いていました笑

参加者の意見としては

・好きなことをして長く働く。

・これまでと変わらずに生きていく。

・従来の形にとらわれない人それぞれの人生設計が現れる?

などが挙がりました。

神明さんはこう言います。

 

マルチステージの人生設計をする

 

マルチステージとはこれまでのように、教育、労働、老後の3区分ではなく、細かく人生のステージを分けるということです。

LIFE SHIFTで紹介されている3つのライフステージが以下のものです。

①エクスプローラー

②ポートフォリオワーカー

③インディペンデントワーカー

 

そして、神明さんはこの3つのライフステージにそれぞれ訳語をつけてくださいました。

 

①探求者

②複業家

③事業者

です。

 

①探求者とは

「自分の未知の領域に挑戦していく時期、何がしたいのか自分でわかっていない時期。人生は長くて変化が激しいためこのような時期があるのは当然です。」という解説がありました。

私自身も現在、何がしたいのかはっきり決まっておらずいろんなことに挑戦しようと思ってビジップに参加しているので探求者だろうな~なんて思いました。

 

②複業家とは

「同時にたくさんの仕事をする時期のこと。」神明さん自身も町おこしの事業に取り組みながら、教育の事業に携わったり、今回のように講演をしたりと複業家としての一面をお持ちです。

たとえ一つ当たりの収入が少なくても、小さな事業で月に3万円ずつ稼げるもの10個に取り組んでいるとしたら30万の収入を得られることになります。多方面にわたって顔を持つことでそれぞれがつながりを生み出し、新たな可能性が生まれることがあります。

最近では堀江貴文さんが複業家としては有名ですね。

 

③事業家とは

「お金を稼ぐことよりも活動自体に意味を見出し、生産活動を通じて学びを深めていくライフステージ」皆さんが想像するようなお金を稼ぐ目的ではなく、その活動をすること自体に何らかの目的がある場合がこのライフステージにあたります。

 

探求者とニートの違いって何!?

探求者って聞こえはよくても、結局はニートと同じじゃないの?と思った人もいると思います。

参加者からは目的があるかどうか?という声もありました。

これは多くの人が悩む問題だと思います。そのヒントがLIFE SHIFTには書いてあります。

 

「ニートと探求者との差は資産が積みあがっているか、作り出せるかどうか。

ということです。

 

資産といっても、お金のような有形資産だけではありません。

目に見えない資産、無形資産というものがあります。

ここで、神明さんは無形資産の例を4つ挙げてくださいました。

 

4つの無形資産

①食べていけるスキル

デザイナー、作家などがこの類に入ります。しかし、必ずしも食べていけるスキル=一生続けられるものとは限りません。自分に合うかどうかなどもライフステージ形成においては重要になってきます。

②健康であること

これから寿命が延びるとは言えど、健康寿命が100年の人と50年の人では生産力が大きく異なります。これから寿命が延びていく将来では健康の価値は上がっていくでしょう。

③自分についての知識

自分がなにが好きなのか、嫌いなのか、という知識がなければ自己決定はもちろん、なにがしたいか考えることすらできません。神明さんは自身が、好きではないゲーム制作の仕事を好きだと言い聞かせてやっていた結果、自分が何がしたいのか全くわからなくなってしまったそうです。そのため、ライフステージ形成において好きじゃないことを無理に続けることはリスクが高いといいます。

④多様なつながり

多様なつながりとは、何でしょうか。

それは同質的でない人同士のつながりということです。多様なつながりは、相手の視点に立って考えるときに多くのロールモデルを考えられることにつながります。

 

できるだけ多くの選択肢を!

現在、30年以上続く会社の割合は0.021%と言われています。そんな中で一つのキャリアしかもっていないということは非常に怖いことだと感じました。

 

「一本足では厳しくなる。」

 

神明さんもこのようにおっしゃっていました。

仮に、新たな技術によって作業的な職を追われた人は、ほかの市場価値がなければ極めて厳しい状況になってしまいます。人生100年時代に差し掛かっている現代では従来のライフステージとは全く違う新たなライフステージが形成されていくことでしょう。また、変化の多い今の時代には一つでも多くの選択肢を持つことが重要になります。従来の型にはまらずに生きていくことで自分の中に資産が積みあがっていくはずです。

 

自身の豊富な経験とLIFE SHIFTの内容を織り交ぜながら、これからのライフステージ形成を話してくださり、学びの深いイベントになりました。講師の神明さん、ありがとうございました。

イベントの後には、神明さんと参加者の方々で交流会を開きました。この交流会もとても盛り上がり、ここでは新しいつながりが生まれて、多様なつながりへの第一歩を踏み出せたかもしれません。

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本イベントを主催しているビジップやWANでは、現在メンバーを募集しています。

『LIFE SHIFT』で言及されている①エクスプローラー(探求者)②ポートフォリオワーカー(複業家)③インディペンデントワーカー(事業家)のいずれを実践するにしても、良い機会です。

興味がある方は、下記からご連絡ください。

■ビジップメンバー募集ページ

https://peraichi.com/landing_pages/view/bizship-newgeneration

■WANメンバー募集ページ

https://peraichi.com/landing_pages/view/wanstaff