こんにちは、九州大学4年の渡辺です。
2017年4月8日(土)、地域や成長企業の課題を解決する人材育成プロジェクト「CMO47」のオープンセミナーが福岡で先行開催されました。
セミナーの内容については、主に2つありました。
1つ目は「地方で必要となる次世代人材像」について、2つ目がタイトル名にもあるように「ウェブ解析」についてです。
セミナーの詳しい内容については以下のページを参照
『「稼げる地域を創る!CMO育成オープンスクールin福岡」実施レポート』(EC総研より)
目次①「ウェブ解析士」ってどんな役割? |
1.はじめに
さて、いきなりですが、皆さんに2つ質問があります。
①企業の中で、「ウェブ解析士」はどんな役割を担っていると思いますか?
②ウェブ解析をするためには、どのような能力が必要だと思いますか?
4月8日に開催されたCMO47のセミナーは社会人向けでしたが、僕は大学でデータ解析を専攻していることもあり、興味があったので参加してみました。
この記事では、「学生」である僕が、セミナーに参加して気づいたこと・考えたことをまとめながら、先ほどの2つの質問に答えていきます。
2.ウェブ解析士について
①「ウェブ解析士」ってどんな役割?
実際に、この質問を友人5名ほどに答えてもらいました。
回答としては、
「サイト改善の結果を分かりやすくまとめる」
「サイトのどこが見られているのかを調べたり、PV数や訪問ユーザーの関係性を調べる」
が挙げられました。
確かに、ウェブ解析士の「仕事」として、「企業のホームページ・広告の訪問について調べ、まとめること」があるという解釈は正しいです。
ですが、ウェブ解析士の仕事はこれだけではありません。これでようやく「半分」といったところです。
なぜなら、ウェブ解析の最終目標は「事業の成果を出すこと」です。
サイトの改善を行ったり、データをまとめることは仕事の一部であり、目標のための手段の一つにすぎません。
そのために、ウェブ解析士は「データをまとめること」だけでなく、「データに基づいた会社全体のPDCAの推進」「社内におけるデータ活用の推進」、さらには「事業分析」を行わなければいけません。
つまり、ウェブ解析士の「役割」は「企業全体がデータを最大限に活用できるように橋渡しを行うこと」になります。
②ウェブ解析をするためには、どのような能力が必要?
①の質問同様に、友人に聞いてみたところ、数学・統計の知識という回答が一番多く返ってきました。
僕もセミナーを受ける前までは、友人と同様に、数学さらにはプログラミングの知識が必須だと思っていました。
しかし、本当に理系的な知識だけでいいのでしょうか?
というのも、ウェブ解析士の仕事は「データの分析」だけに収まっていないからです。
セミナーを受けて、僕は数学的知識以外に、以下の3つの能力が必要だと考えました。
(1)データの持つ意味をしっかりと理解する力
分析と解析。
似たような意味の言葉ですが、「分ける」と「解る」で考えると大きな違いが出てきます。
ウェブ解析には様々な用語が出てきます。
PV数、セッション、直帰率、CTR…これらの用語の表面的な意味だけを理解するのではなく、それぞれの数値がお互いにどのような意味を持ちあっているのかを理解することが、大切だと思います。
(2)「ペルソナ」を明確にする力
データの持つ意味をしっかりと理解して、関係づけを行う。
さらにそこから、サイトに訪れたユーザーの気持ちになって、
「なぜ訪れたのか」
「次にどのページを閲覧したのか」
「なぜそのサイトから離脱したのか」
などのユーザーの行動を想像することが大切です。
定量的な分析から、理論的かつ定性的な分析を導く力は必須だと思います。
(3)熱い気持ち
「気持ちの問題かよ!」なんてツッコミがあるかもしれませんが、これは間違いなく必要だと思います。
なぜなら、ウェブ解析士の仕事の1つに「会社全体のPDCA推進」があるからです。
仕事のスピード感はもちろんですが、会社全体のPDCA推進役となるからには、会社に対する熱量は不可欠です。
もしかしたら、熱い気持ちは単純な知識以上に大切かもしれませんね。
3.最後に
いかがでしたでしょうか?
以上が、今回のセミナーを受け、僕がウェブ解析について気付いたこと・感じたことです。
これらは、あくまでも「学生」である僕個人の意見ではありますが、皆さんのウェブ解析士という職業に対するイメージが少しでも具体的なものになれば幸いです。
また、現在僕は九州大学の学生ですが、ビジップ株式会社にも所属しています。
実はそこで、ビジップが保有しているサイトのウェブ解析を行っています。
ビジップ保有メディアは以下通り
まだ始めたばかりで知識不足ではありますが、「ウェブ解析士に必要な能力」の1つとして熱い気持ちの大切さを述べさせてもらったように、今後は僕自身も熱量をさらに上げて頑張っていこうと思います。
「CMO47プロジェクト」は、
・一般社団日本中小企業情報化支援協議会(JASISA)
・一般社団ウェブ解析士協会
・一般財団法人ネットショップ能力認定機構(ACIR)
の3団体が運営を行っております。
興味はあるかたは、ぜひ以下のURLを参照にしてください。
Facebookグループ:CMO47プロジェクト
——————————————————————
次回CMO47スクールは沖縄会場を予定しています。
CMO47スクールin沖縄
1日目:2017年4月22日(土)13時30分~16時30分(13時15分開場)
■地域ビジネスプロデューサー育成講座
・稼ぐ地域に変革するために必要なプロデュース術とは?
・地域を巻き込むためのファシリテーション入門
・ヨソもの、バカもの、ワカものを生かすためのコラボレーション術 等
■地域産品の販路拡大を実現するネットショップ担当者養成講座
・最新のECトレンドについて知る
・ネットショップ担当者としての基礎知識
・地域発のネットショップの成功事例から学ぶ 等
2日目:2017年4月23日(日)13時30分~16時30分(13時15分開場)
■地域マーケッター育成講座
※都合によりプログラムを変更することがあります。ご了承下さい。
<概要>
時間:4月22日(土)13時30分〜16時30分(13時15分開場)
4月23日(日)13時30分〜16時30分(13時15分開場)
場所:宜野湾ベイサイド情報センター
(〒901-2227 沖縄県宜野湾市宇地泊558-18)
参加費:無料
主催:CMO47プロジェクト運営事務局
後援:一般社団法人沖縄イーコマース協議会