学生パネラー富安結花さん:長期インターンシップ推進事業成果報告会

富安結花
こんにちは。株式会社タケノでインターンをしている富安結花です。
3月1日、西南コミュニティセンターにて「長期インターンシップ推進事業成果報告会」が開催され、Yahoo!の伊藤羊一さんによる基調講演と、伊藤さんを交えたパネルディスカッション(第一部:学生編、第二部:企業編)が行われました。
私は、長期インターンシップに参加した学生として、第一部のパネルディスカッションに登壇いたしました。本稿では、パネラーとして登壇した私が感じたこと、学んだことを紹介いたします。

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2017.01.05

 

▼目次

1.なぜ長期インターンシップは必要なのか
ー1.1.インターンシップで得た「スキル」
ー1.2.将来求められる人材になるために

2.インターンシップと大学を両立させるコツ
ー2.1.時間の使い方を工夫する
ー2.2.「複業」もできる人材に

3.就職に対する意識の変化
ー3.1.インターンシップで「自分に気づく」
ー3.2.「仕事」とは本来楽しいものである

4.最後に

 

1.なぜ長期インターンシップは必要なのか

第一部のパネルディスカッションでは、「なぜ長期インターンシップは推進されるべきなのか」を学生の視点から討論しました。半年間を通して私が学んできたことを述べながら、長期インターンシップの意義を改めて振り返ることができました。

1.1.インターンシップで得た「スキル」

長期インターンシップの最大の意義は、大学では得られないスキルを身に着けることができる点です。大学は主に「知識」を得る場所であり、何かの「スキル」を会得する場所ではないと感じています。自分の「知識」を「スキル」に変える、つまり知っていることを実践できるようになるためには、そこに必ず「経験」を挟まなければなりません。その良質な「経験」こそが、長期インターンシップです。

私が長期インターンシップで培ったスキルの一つに「考える力」があります。幼い頃より「考える」ことの大切さは教わってきましたが、インターンシップを始めるまでは、実際に「考える」ことを求められる経験は滅多にありませんでした。そんな中、長期インターンシップでは、限られた時間で最大限の成果を出すためにはどうすれば良いのか常に考えることが求められるため、「考える」癖をつけることができました。

伊藤さんは、「考える」ことを「情報と知識を加工して結論を出すこと」であると定義づけています。結論を出さないまま無限ループに陥る「悩む」とは異なります。「考える」とは、自分に負荷をかけることでもありますが、繰り返すうちに身に着いていく力だといいます。私はインターンシップでこの「考える」ことを実践してきたからこそ、伊藤さんのおっしゃることを身に染みて理解できました。

驚いたことに、長期インターンシップで「考える力」を培ったと述べた学生は、私だけではありませんでした。それだけインターンシップは「考える力」を養うのに最適な機会なのだと実感しています。

1.2.将来求められる人材になるために

私たち学生が「考える力」を養わなければならない理由は、これから社会で必要とされる人材に欠かせない力だからです。

―今後求められる人材は、自立&自律”している―

伊藤さんは、繰り返し強調されました。

「自立&自律」とは、「自分の頭で考え、自分で仕事を見つける」ことを意味します。組織の言うことだけを聞いているだけの受け身姿勢では、会社に必要とされる人材にはなれません。というのも、働き手が自らの頭で考え、進んでイノベーションを起こさない限り、日本経済が悪化の一途をたどることは明らかだからです。日本の人口減は深刻で、5年後には福岡の人口に値するほどの生産年齢人口が減少すると言われています。現在学生である私たちは、そんな日本を背負っていく世代です。自分の頭で考える癖がなければ、そういった社会で生き残っていくことは至難だと考えられます。これらの現状を踏まえ、長期インターンシップを通して「自分の頭で考える」経験を積むことができたことは、私の将来にとって大きな糧になったと思っています。

2.インターンシップと大学を両立させるコツ

パネルディスカッションでは、「長期インターンシップに力を入れながら大学での学業も充実させるコツ」についても討論しました。

2.1.時間の使い方を工夫する

私がインターンシップと大学を両立するために心がけていたことは、「何もしない時間」を極力作らないということです。12月頃、ゼミの論文仕上げとインターンシップで忙しさを感じる時期がありました。しかし、自分の一日の過ごし方を振り返ると、実は何もしていない時間が多いことに気づきました。通学中や授業の合間の時間だけでも、勉強したり仕事を消化したりするのに十分な時間は意外と取れるものです。それに気づき、隙間時間を有効活用するようになってからは、効率的に学業とインターンシップを両立することができるようになりました。

2.2.「複業」もできる人材に

学業と並行してインターンシップをするという経験は、将来「複業」をするための訓練でもありました。今後の人口減少に伴って、複業が拡大していくと予想される中、時間の使い方を工夫するスキルが必要になっていきます。

何かをやる代わりに、別の何かをやめることは簡単です。しかし、何かを続けながら、別の何かも上手くやるためには工夫が必要となってきます。この重要な考え方に、複業が求められる私たちは気づかなければなりません。こうした新しい働き方を学生のうちに学ぶことができた点は、長期インターンシップを通して得た一つの重要な経験だと感じています。

3.就職に対する意識の変化

パネルディスカッションの最後のテーマは、「インターンシップを通して就職に対する意識がどのように変化したか」。

これまで、私は就職に対して大きな不安を抱えていましたが、インターンシップを経験した今、就職に対する意識は前向きに変わりました。

3.1.インターンシップで「自分」を知る

かつて私が就職に対して不安を覚えていた理由は、自分に自信がなく、社会で働くイメージが持てなかったためです。そして自分に自信が持てなかったのは、自分自身のことを良く知らなかったからだと、今では思います。

長期インターンシップは、単なる仕事体験ではなく、「自分」を知るプロセスでもあります。私は、インターンシップで仕事を経験しながら、今まで知らなかった自分の強みや弱みに気づくことができました。これは、今の私の大きな自信に繋がっています。「自分はインターンでこんな強みを発揮した。だからそれを仕事でも活かしたい」と自信をもって就職活動に臨めるようになると、社会に出ることに対して不安感よりも期待感を持つようになりました。

3.2.「仕事」とは本来楽しいものである

―仕事って、めっちゃ楽しいんですよ!―

これはディスカッションの最後を締めくくった伊藤さんの言葉ですが、私はこれに大変共感しました。なぜなら、私自身も本当に楽しみながら、インターンシップの仕事に取り組んできたからです。仕事を楽しむことができたのは、それが自分の頭で考え、自分の意志で作り出してきた仕事だったからではないかと思います。こうして働く楽しさを少しでも知ることで、自分の将来に対してワクワクする気持ちが湧いてくるようになりました。

4.最後に

パネルディスカッションの登壇者となったことで、学んだことがもう一つあります。

それは、「準備の大切さ」です。実はディスカッション当日に向けて、私たちパネラーはビジップのメンターの手厚いサポートの元、念入りに準備をしてきました。自分がインターンシップを通して何を得たのかを事前にじっくり振り返っておくことで、当日は落ち着いて発言することができました。また準備した分だけ、私自身の真剣な思いを、発言した言葉にのせることができたと思います。今回のような緊張感ある場に登壇できたことを、単なる「良い経験」で終わらせなるのではなく、今後も振り返りながら次に活かしていきます。


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