FUKUOKA2020(ふくおかにーまるにーまる)は、成長を続ける福岡(FUKUOKA)のスタジオに、各業界注目のキーパーソンなどをお招きして、次世代ビジネスの潮流、地方創生の事例などを紹介していく番組です。
大学生やベンチャー企業経験者がパーソナリティを務め、毎週木曜日の19:00~19:55に福岡県福岡市の天神からお送りしています。
2019年1月31日の第18回目の放送は「スマートシティ」について。”ゆっきー”と”たかや”をパーソナリティに、ゲストにLINE Fukuoka株式会社Smart City戦略室室長の南方尚喜(みなかた なおき)さんをお迎えしました。
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ゲスト紹介
LINE Fukuoka株式会社
Smart City戦略室室長
1983年生まれ東京都出身。2007年リクルートコミュニケーションズ入社。
リクナビやSUUMOなど既存事業の広告制作や、AirREGIなど新規事業の立上げに従事。
2018年にLINE Fukuokaに転職。経営企画として会社の基盤づくり、また福岡市との協業案件を担当。
2018年8月に福岡市と包括連携協定を締結したことをきっかけに、同12月 Smart City戦略室を新設し室長に就任。
趣味はマラソン
スマートシティ福岡について
スマートシティとは具体的にどのようなものなのか、何がスマートなのか、南方さんが事例を交えて話してくれました。
「スマートシティってそもそもなんだんだろうと」(たかや)
「どのようなイメージあります?」(南方さん)
「調べたんですけど、6つの枠組みの中でIoTを使いながら連携させていくというイメージが記事だったりホームページを見たときにあったんですけど実際どうなんですか?」(たかや)
「これはとても幅広い意味を含んでいて、世界的な事例を見ると、たとえば中国でアリババという会社があるんですけど、街中にカメラを設置して車の流れを見ています。車がものすごい渋滞しているところは、たとえば信号を青にしたりとかそういうコントロールをします。
たとえばスペインのバルセロナって観光都市じゃないですか。観光客多くてその中を車がビュンビュン走っていて危ないんですよ。たとえば街の中心部には、時速30km/hという制限があって、とあるセンサーの上を車が通る時に3km/hで走っていたら、近くの目の前の信号が赤になって自動的に止まるという、そういう事例もあります。
ほかにもインドとかでは、遠隔医療。病院にいかなくても医者の診断を受けられるとか、あとは中国で流行っているキャッシュレスみたいなことも、今はQRコードが結構主流になっていますけど、ちょっと進んだ例でいくと、顔認証。顔で電車に乗れるんですよ、顔でファーストフードを買えるとか。」(南方さん)
「もはやスマホを使わないということですね。」(たかや)
「こんな風に、医療、買い物、車と、いろいろあるんですよね。」(南方さん)
「生活の中にありふれてるものをテクノロジーを使ってコントロールしたりうまくつなげたりというところなんですね。」(たかや)
「そうやって幅広い中で、闇雲にやるのもあんまりスマートじゃないなと思って、今は特に、LINEの技術を使って解決しやすいところに絞っているんですよ。その一つが行政手続きをLINEで効率化するという。けっこう(行政手続きって)めんどくさいじゃないですか。役所にいって、書類を書いてと。
たとえば、今は、粗大ゴミをだすときにLINEで申し込みができる。今までは、電話をかけて、いつ何時にここに取りにくださいみたいなことをやってたのが、LINEで一発で済むようになったりとか、そういう風に、どんどんLINEを使うことによって行政サービスを便利にしていく。
もう一つは、後に出てくるキャッシュレスってところに結びついてくるんですけど、新しい買い物体験を提供するのがコンセプトで、もちろんQRコードで決済するってのは世の中的には新しいですけど、もう一歩さらにいったところで、LINEで料理を注文したりとか、そのまま決済する、できたら呼び出しがくる、みたいなことをやっています。」(南方さん)
SmartCity戦略室室長として南方さんがやっていること
SmartCity戦略室室長というのはどのような位置づけなのか。何をミッションとして動いているのか。話を伺いました。
「やっぱり、先ほどおっしゃってたようなことは、今このスマートシティ戦略室というところで行っているんですか」(たかや)
「僕らが好き勝手やっているというよりは、福岡市がこういう世界を、特にアジアの中でのリーダー都市を目指していて、それを ITで実現するっていうような構想を持っていたりとか。
市民の生活の質を向上させるとか、都市の魅力を向上させるみたいなことを福岡市としては狙っていて。ではその中でLINEってこんなことができますよっていうお話をさせてもらって、で、福岡市と去年の8月に包括連携協定を結びました。」(南方さん)
「記事みました!」(たかや)
「それに基づいて、ちゃんとその福岡市のビジョンを達成させるための組織というような認識なので、別にLINEの自己満足とかLINEが儲けるためにやってるって言うよりは、福岡市活性のためにという意味合いも結構強かったりもします。
僕らも組織の中で、さっき言ったみたいな行政手続きの効率化を企画する人もいれば、それを実際にエンジニアの人たちは開発をします。そのエンジニアも僕の組織にいます。
あとはそれを世の中に広めていく、PR広報っていう人もうちの組織にいるので、組織はまだ十数人しかいないんですけど、その中で一通り完結するっていう組織になっています。」(南方さん)
「その企画から世に出して、広告まで行う一通りの流れができているのですね。南方さんのブログを見たんですけど、『金融が変わる。LINEが変える。福岡から変える。』とあって、福岡から変えるってなったときに、福岡を他の都市と比べたときに何が南方さんが見て違うのかなと気になります。」(たかや)
「これはまあ、ここ数年かもしれないですけど、高島市長の影響もけっこう大きいとは思うんですけど、とにかく新しいことに挑戦しようという空気感にあふれています。
理由として都市としての規模感が大きすぎず小さすぎず、あとは立地的に日本の中で一番アジアに近いじゃないですか。だからこそアジアのリーダーとなれるポテンシャルをもともと持っていて、そこに高島市長というリーダーシップがある方がトップに来られて、それをきっかけに街全体が変わってきているようなところだと思います。
だからこそLINEとして新しく取り組んでいきたいことも、やっぱり福岡から始めていくのが僕らとしてもやりやすい。福岡市もやっぱり全国に先駆けたことをやりたいという気持ちが強い自治体なので、わりと双方の思惑というか一致するところが、僕の言葉ですけど『福岡から変える』ということですね。」(南方さん)
「確かに規模として大きすぎず小さすぎずは、日本として見たときもそうだなと思いますし、私はここ数年ずっと福岡に住んでいるんですけど、かなりアジア圏の方が福岡に来ている感じはあるので、国際的なPRとしても使える最適な場所であることは感じますね。」(たかや)
「おっしゃる通りでして、実は先々月12月の下旬にスタンフォード大学の学生さんたちが視察に来られたんですよ。スタンフォード大学という世界トップクラスの学生さんたちが、日本の少子高齢化という課題等に対して研究している方達でして、最初は東京にいって色々企業の人たちだったりとか都庁の方に話を聞いたりとかしてたんですけど、次に福岡に来られたんですよ。
なぜかっていうと少子高齢化の日本の中で何か福岡は人口増えているし、スタートアップとか元気だし、なんなんだこの街は?っていう感じで福岡を見に来られて、その中で我々のところにも視察に来て頂けたみたいなこともあるので、世界的にも結構特異な位置付けではないかと思います。」(南方さん)
「確かにその福岡市自体がその新しいことをしたいって言う意識が見えます。」(たかや)
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番組の視聴方法
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