“働き方改革” って、何が改革されるの?大学生の学び方改革もポイント【セミナーレポート】

こんにちは、ビジップ株式会社の長期インターン生の吉田です。

3月8日、ナレッジネットワーク株式会社代表取締役である森戸裕一社長を講師にお招きし、「働き方改革」というテーマでセミナーを開催しました。参加者は大学生がほとんどで、中にはフィンランドから日本に留学中の学生や、東京の大学に通っている学生、休学中の学生など様々な背景を持つ学生に参加していただきました。

森戸社長は名古屋大学の客員教授、サイバー大学の教授、一般社団法人日本中小企業情報化支援協議会の代表理事、総務省地域情報化アドバイザー、内閣官房シェアリングエコノミー伝道師などと、様々な企業・団体で多方面にわたってマルチに活躍されており、自らが率先して「複業」に取り組んでいらっしゃいます。現在、働き改革が進められている中で、新しいキャリア形成について今回はお話をしていただきました。

厚生労働省は働き方改革の目的を、次のように定義しています。

「働き方改革」は、この課題の解決のため、働く方の置かれた個々の事情に応じ、多様な働き方を選択できる社会を実現し、働く方一人ひとりがより良い将来の展望を持てるようにすることを目指しています。

しかし、実際は「残業をなくす。」や「勤務時間を制限する。」などとそれぞれのスタイルに合わせるというよりは、働きすぎをなくそうという取り組みがほとんどであるように思われます。

「働き方改革、というのは革命の『革』が入っているように、これまでの社会の流れというようなものを一新して新しいやり方を見つけていく必要がある。」と森戸社長は言います。

 

リモートワークのような新しい働き方

リモートワークを取り入れている会社の経営者として新しい働き方についてお話しいただきました。

「これまでは、朝の満員電車に揺られながら通勤をし、会社でパソコンの前に座って仕事をして、家に帰る。という流れが当然のものだと考えられてきました。しかし、これらの仕事は本当に出社してする必要があるのでしょうか?

何のために出社するのか、ということに焦点を当てるとパソコンの前に座って作業をするだけであれば出社する必要がない、という結論に至ります。

そこで考えられるのが「リモートワーク」です。

ビジップ、WANではリモートワークを積極的に取り入れています。これは学生のうちに色々な働き方を体験しておくことで、これから起こりうる変化に対応できるようにしておこうという考えが根底にあります。

働き方改革といって、『この働き方をしなさい。』というように指定するのではなくコミュニケーションが必要な場合は出社して、パソコンがあればできる仕事であればリモートで、というように、目的に応じて棲み分けをしていくことが大切です。」と、森戸社長。

私自身もせっかく通勤に時間を割くのに、どこでもできる仕事をするのはとてももったいないなと思いました。その点においても、行動の目的を明確にすることはとても大切です。

 

これからのキャリア形成について

森戸社長は働き方の多様性を阻害する一つの要因として、日本の「就活の流れ」があげられると言います。

「日本の多くの新卒の就職活動の場合、義務教育を終え、高校あるいは大学まで行き、やりたいことがはっきりしていないままその後の人生を送る職場を探し、就職するという一種の流れのようなものがあります。

海外の例を見ると、30歳までに自分のしたいことをはっきりさせればいい、くらいのスタンスで旅をしたり、いろんなことに挑戦してみたりと自分探しに30歳までの時間を割くことも多いようです。

日本人の大学での学び方が、この「流れ」を作っている1つの原因とも考えられます。

『まず先に学び方改革がなければ働き方改革はない。』と森戸社長は言います。

日本の大学では、ただ単位を取るためだけに通学し、授業に出席するように、目的がはっきりしていない学びをしてしまっていることが多いです。

周囲に合わせるのではなく、通学時間が長くかかってしまう人はオンラインで講義を受けるなど多様な学び方を認めていくことが働き方改革に繋がっていく」と森戸社長は考えます。

自分がやりたいことをやる環境を、自ら作っていく姿勢が働き方改革にもつながっていくのではないかと私は感じました。

 

なりたいは実現できる。

「自分がやりたいこと、こうなりたい、という目標を明確に持っておけば最終的にはその目標に到達できる。

キャリアにはいろいろなアプローチがあります。大衆と同じことをしていても自身を変えることはできません。自分が生きていくうえでオリジナリティを作るには人と違うことをしなければいけません。

いろんなキャリア設計をしていくためにも周囲の流れに飲まれるのではなく、一度その流れを俯瞰して見ることが大切です。

これからの将来はこれまでにない、人生100年時代などとも言われ誰も体験したことのない不確定性に満ちたものになります。そのため、社会を俯瞰すると同時にいろいろな選択肢を持ちながら生きていくことが重要です。

ここまでの内容をみてきて、安定した道を選ぶことが悪いことだと言っているわけではありません。

人生設計として安定したところを選ぶこともいいと思います。しかし、そのような安定志向の集団に入る前にたくさんチャレンジをし、どこででもチャレンジできる精神を養っておかなければ、変化を恐れる流れに飲み込まれてしまいます。

大企業に勤めながらも複業をしている人もいます。多様な生き方が認められ始めている今、複業をできるだけのキャパシティがある人は積極的に複業をしてもらいたいと思います。

常識にとらわれない考え方をもってそれぞれのキャリアを作っていってください。」

自らの複業の経験をもとにいろいろなキャリアの在り方を語っていただき、視野を広げることができました。講師の森戸社長、ありがとうございました。

以下はセミナーの中で紹介された、実際に複業をされている方です。

正能茉優さん:https://www.sfc.keio.ac.jp/alumni_stories/013004.html

石山アンジュさん:https://mirai.doda.jp/series/interview/anju-ishiyama/

 

======

本イベントを主催しているビジップ株式会社やNPO法人学生ネットワークWANでは、現在メンバーを募集しています。

学校生活、部活、サークルとの複業、リモートワークなどの新しい働き方に慣れる良い機会です。

興味がある方は、下記からご連絡ください。

 

■ビジップインターン生募集ページ
https://peraichi.com/landing_pages/view/bizship-newgeneration

■WANメンバー募集ページ
https://peraichi.com/landing_pages/view/wanstaff

■FUKUOKA2020(FNラジオ)スタッフ募集
https://bosyu.me/users/hira_ken777/wants/11288