みなさんこんにちは。ビジップ株式会社 メディア部の吉田直輝です。
アクセス解析は前回でおしまい、と書きましたが、実はまだ続きがあります。
ということで、今回はアクセス解析の番外編!
”アクセス”解析ではなく”ウェブ”解析についてお伝えしていきます!
1.アクセス解析≠ウェブ解析
「そもそもアクセス解析とウェブ解析って何が違うの…?」
とお困りの方も多いと思われます。たしかにこの2つの違いは分かりにくいですよね。
ですので、まずはアクセス解析とウェブ解析の違いについて説明します。
そもそもアクセス解析とは、ウェブページ上の訪問者の行動などのデータを記録して、分析することをいいます。
すなわち、データから現状を理解することがアクセス解析です。
それに対して、ウェブ解析はアクセス解析でデータから現状を理解した後、ウェブサイトが抱える問題を改善していくことをいいます。
つまり、アクセス解析とウェブ解析の違いは、データからウェブサイトの改善につなげているかどうかであり、この2つ間には大きな違いがあります。

2.改善するための3つの方法
さて、アクセス解析とウェブ解析の違いを理解したら、次はGoogle Analyticsを使って具体的な改善策を見ていきます。
実際に、私たちビジップ株式会社が運営しているサイトのアクセス状況を例に考えていきましょう!
Google Analyticsを使ってアクセス解析をしたところ、2か月前は以下のような状態でした。この状態を改善するために、3つの切り口で改善していきます!
▶【第三回】誰でもできるアクセス解析 入門!~Google Analyticsの使い方~

①PV数を改善したい!
『PV数が低い…もっと多くの人に見てもらいたい。』と考えた時は、次の3つの切り口が考えられます。
◆ウェブサイトの更新頻度が低い
→定期的に更新することでユーザーの関心を引きつけることができます。
◆SNSを活用しきれていない
→SNSにウェブサイトのリンクを貼る時に、どのように表示されるかを意識しましょう。
OGPをしっかり設定することでPV数の増加が期待されます。
「Open Graph protocol」の略称です。 FacebookやTwitter、Google+、mixiなどのSNSでシェアされた際に、そのページのタイトル・URL・概要・アイキャッチ画像(サムネイル)を意図した通りに正しく表示させる仕組みです。
◆SEO対策を意識していない
→検索からの流入を増やすためには、SEOを意識することが重要です。
”Search Engine Optimization” の略であり、検索エンジン最適化を意味する言葉です。 検索結果でWebサイトがより多く露出されるために行う一連の取り組みのことを指します。
②直帰率を改善したい!
『直帰率が高すぎる…もっと他のページも見てほしい。』と考えた時は、次の2つの切り口が考えられます。
◆タイトルと得られる情報のギャップが大きい
→「タイトルを見てクリックしたが、思っていた情報が得られなかった…」となってしまうとユーザーは離脱してしまいます。伝えたい情報とタイトルをリンクさせましょう。
◆ページのデザインに問題がある
→例えばページが見づらいと、他のページを見ようという気も無くなってしまいます。見やすいデザインを心がけましょう。
しかし、例えば平均滞在時間が長い場合などは、直帰率が高くても問題ない、という解釈もできます。ページごとの特徴によって、問題となる直帰率は異なることを覚えておきましょう。
③ページ/セッションを改善したい!
『ページ/セッションも低い…もっと興味をもってほしい。』と考えた時は、次の3つの切り口が考えられます。
◆同じサイト内にある他のページへの誘導が不十分
→内部リンクを貼るなどして、他のページへしっかり誘導しましょう。
◆連載などの連続したコンテンツがない
→連続したコンテンツは、複数のページを見てもらうきっかけになります。
◆コンテンツの質に問題がある。
→そもそもコンテンツ自体の魅力が低い場合は、多くのページを見てもらうことが難しくなってしまいます。ターゲットや届けたい情報をもう一度考えて、ウェブサイトを作成しましょう。
改善策を試していったところ、以下のような状態まで改善することが出来ました!
特に、PV数は19,920 から 737と2,602.85%上昇!!

アクセス解析、ウェブ解析をしっかり行うことで、ウェブサイトを改善することができます!
3.おわりに
いかがでしたか?
アクセス解析を行うことができるからこそ、そこで終わってしまうともったいないです。
アクセス解析で終わらず、ウェブ解析につなげて、自身のウェブサイトをよりよくしていきましょう!
ちなみに、いままでの記事を読んで「Google Analyticsの導入は出来そうだけどウェブ解析はちょっと…」とお考えの方にオススメのサービスがあります!
株式会社クリエイターズネクストさんが提供している、KOBITというサービスなら、Google Analyticsの分析データのまとめが自動で行われるだけでなく、改善案の提案まで行ってくれます!

以上で、Google Analyticsを用いたアクセス解析の連載は終わりです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
・【第一回】誰でもできるウェブ解析 入門!~Google Analyticsとは?~
・【第二回】誰でもできるウェブ解析 入門!~Google Analyticsを導入してみた!~
