【第三回】誰でもできるアクセス解析 入門!~Google Analyticsの使い方~

みなさんこんにちは。

ビジップ株式会社 メディア部の吉田直輝です!

今回でいよいよ最終回!

「Google Analyticsを導入してみたけどセッションって?コンバージョンってなに?」という方にお答えするために、最終回となる本稿では、Google Analyticsの用語の解説や、具体的な使い方をお届けします。

 

▼目次

1.おさえておきたい基本用語5コ

2.これを見ておけば問題なし!必見のレポート3つ
・ユーザーサマリー
・集客サマリー
・行動サマリー

3.もっと分かりやすく!カスタムレポートとは

4.おわりに

1.おさえておきたい基本用語5コ

まずは、Google Analyticsを使う上で必要となる5つの基本用語を紹介します。

①セッション数

セッションとは、ユーザーがあなたのウェブサイトに訪れてから離脱するまでの一連の流れを、1セッションとした単位のことです。
一言で表すと、訪問数のことです。

ユーザーがあなたのサイトに訪問して、3つのページを読んでから別のサイトに行った場合、セッションは「1」とカウントされます。30分以上離脱して再び訪問したとき、もしくは日付が切り替わったときに、新たなセッションがカウントされます。

②ページビュー数

ページビューとは、ユーザーがあなたのウェブサイトで読んだページ数のことです。

ユーザーがあなたのサイトに訪問して、3つのページを読んだとき、ページビュー数は「3」とカウントされます。

③ユーザー数

ユーザー数とは、あなたのウェブサイトに訪れた人数のことです。

1人のユーザーがあなたのサイトに訪問して、3つのページを読んだとき、ユーザー数は「1」とカウントされます。3人のユーザーがあなたのウェブサイトを訪問したとき、ユーザー数は「3」とカウントされます。

④直帰率

直帰率とは、ユーザーがあなたのウェブサイトを訪れ、1つのページしか見ないで離脱してしまった人の率を指します。

⑤コンバージョン率

コンバージョン率とは目標を達成する行動をしたユーザーの率のことです。

Google Analyticsでは、目標を「集客」「収益」「問い合わせ」などの様に設定することが出来ます。

 

2.これを見ておけば問題なし!必見のレポート3つ

さて、用語を覚えたら、次は見るべきレポートについて説明します。

Google Analyticsは多くのレポートがあるので、どれを見ればいいか分からなくなってしまうこともありますよね?
初めは、基本となる3つのレポートから使っていきましょう!

①ユーザーサマリー

以下の画面がユーザーサマリーです。

「ユーザー」→「概要」をクリックすることで表示することが出来ます。


右上の日付の欄を変更することで、期間を指定してデータを見ることが出来ます。こちらは全レポート共通ですので、覚えておきましょう!

おそらくこちらのレポートを1番よく使うことになると思います。

なぜなら、アクセス解析の基本となる「セッション数」「ユーザー数」「ページビュー数」「ページ/セッション数」「平均セッション時間」「直帰率」「新規セッション率」を見ることが出来るからです。どれくらいページが見られているか知りたい時は、ここで確認しましょう!

 

②集客サマリー

以下の画面が集客サマリーです。

「集客」→「概要」クリックすることで表示することが出来ます。

どのような経路でウェブサイトに来ているかを知りたい時は、ここで確認しましょう!

こちらのレポートでは、流通経路別に「セッション数」「新規セッション率」「新規ユーザー数」「直帰率」「ページ/セッション数」「コンバージョン率」「コンバージョンの達成数」「コンバージョンの値」を見ることが出来ます。

 

③行動サマリー

以下の画面が行動サマリーです。

「行動」→「概要」をクリックすることで表示することが出来ます。

ユーザーがウェブサイトでどのような行動をしているかを知りたい時は、ここで確認しましょう!

こちらのレポートでは、流通経路別に「ページビュー数」「ページ別訪問数」「平均ページ滞在時間」「直帰率」「離脱率」を見ることが出来ます。

3.もっと分かりやすく!カスタムレポートとは?

基本となる3つのレポートを紹介しました。

ですが、Google Analyticsを使っていくうちに、「自分はこれとこれを組み合わせたものが見たい!」「この情報を少し加工して見たい!」など、知りたい情報が明確になると思います。。
そんな時は、自分で見る指標を組み合わすことができるカスタムレポートを使いましょう!

 

「カスタムレポート」→「新しいカスタムレポート」をクリックすることで作成することが出来ます。

つづいて、カスタムレポートの内容を決めていきます。

①タイトル

作成するカスタムレポートのタイトルを設定します。

②名前

「レポートタブを追加」をクリックすることで、1つのカスタムレポートに5つのレポートまで表示することが出来ます。ですので、分かりやすくするために名前を設定します。

③種類

3種類あるので、最も適したものを選択しましょう。

・エクスプローラ

Google Analyticsの標準形式で、グラフで表示されるのが特徴です。特にこだわりがなければこちらを選択しましょう。

・フラットテーブル

データが表で表示されます。

・地図表示

地図上にアクセス情報が表示されます。

④指標グループ

レポートに表示するデータの横軸です。

確認したいデータを選択しましょう。「セッション数」や「ページビュー数」といった解析したい指標をここで指定します。

⑤ディメンションの詳細

レポートに表示するデータの縦軸です。

確認したい情報を選択しましょう。「ページ」や「デバイス」といった解析したい指標の属性をここで指定します。

⑥フィルタ

カスタムレポートに表示する指標を限定することができます。「フィルタを追加」から選択しましょう。

⑦ビュー

Google Analyticsに複数のウェブサイトを登録していて、全てにこのカスタムレポートを適用させたいときは、「このアカウントに設定されているすべてのビュー」をクリックします。1つのみのときは、「1個のビューを選択」から、対象のビューのみを選択します。

⑦まで記入したら、画面下部の「保存」ボタンをクリックして下さい。

すると、マイレポート一覧に作成したカスタムレポートが表示されます!

また、「自分でカスタムレポートを作るのは難しい…」という方は、共有機能を使うことでお手軽にカスタムレポートを使うことが出来ます。
Google Analyticsにログインした状態で、カスタムレポートの共有URLをクリックするだけで完了です。

 様々なカスタムレポートを以下のURLから共有してもらうことができます。よろしければ参考にしてください。
Google Analyticsのコンバージョンカスタムレポート10種

4.おわりに

全三回のウェブ解析入門はいかがでしたか?

今回はGoogle Analyticsについて解説いたしましたが、Google Analyticsを使うことが”目的”ではありません。
Google Analyticsの使用は、あくまで事業を拡大・成長させるための”手段”です。

連載の第一回目の冒頭でも書かせていただいたのですが、ビジネスの世界では”データ”を用いることが非常に重要になってきています!

最近では、経済産業省と内閣府地方創生推進事務局が提供している「RESAS 地域経済分析システム」、総務省が提供している「統計ダッシュボード」など、様々なところからデータを得ることができます。


(図:RESASトップページ)

(図:統計ダッシュボード)

 

アクセス解析も、セッション・PV数・直帰率など言葉の意味を理解した上で、Google Analyticsを活用していくことが重要です!

最後まで読んでいただきありがとうございました!


●この連載を全て読みたい!

 

●こちらの記事も合わせて読みたい!

 

▲目次にもどる