『伊万里のまり』凱旋上映会 ~地元愛に包まれた伊万里の温かい一日~

伊万里市で生まれ、国際映画祭へと旅立った話題の地方映画が、再び故郷の伊万里市へ帰ってきました。


こんにちは。ビジップ株式会社 広報部の富安です。

2017528日、沖縄国際映画祭の出品作『伊万里のまり』の凱旋上映会が開催されました。

主催は、伊万里市の仕事創りセンターPORTO3316 imari
で、
私たちビジップも、PORTO3316の学生チームとしてイベントの運営を務めました。

「PORTO3316 imari(通称ポルト)」とは、
地域産業と最新テクノロジーの融合による新しいビジネスの創造を目指し、都市部のIT企業との連携や人材育成に取り組む「仕事創りセンター」です。
昨年度オープンしたばかりで、時代の最先端を行く施設として、現在佐賀県で最も熱い注目を浴びています。

ビジップ株式会社は、「PORTO3316の学生チーム」として、PORTO3316が開催する様々なイベントの企画・運営を支援し、伊万里市の地方創生に貢献することを目指しています。
伊万里を活性化するプロジェクトとして始動した映画『伊万里のまり』に関しても、プロデュース支援をさせて頂きました。



この記事を執筆している私は福岡市在住で、もともと伊万里市にはゆかりがありません。
しかし、イベントスタッフとして上映会の受付や会場案内を担当しながら、
地元愛に溢れる伊万里市の「温かく、生き生きとした姿」を目にし、熱いものがこみ上げてくるのを感じました。

本稿では、私が見た上映会の様子を詳しくお伝えいたします。

 

上映会プログラム

1)『伊万里のまり』上映
2)PORTO3316運営部会 部会長挨拶
3)伊万里市長挨拶
4)出演者のトークセッション
5)音楽ライブ
6)エンディング
詳しくはこちら

 

1.待ちに待った上映会当日

「第9回沖縄国際映画祭から時を経て、あの『伊万里のまり』が地元に帰ってきた!」

ということで、当日は
会場いっぱいの400人が来場。



開場30分前にも関わらず、上映ホールの外では、開演を待ちわびる多くの人で賑わいます。

映画のチケットとパンフレットを握り締め、ホールに入っていく人々の表情は、みな笑顔で輝いていました。

家族連れや大学生、子どもから年配の方まで、
年代問わず集まった多くの伊万里市民によって
観客席は埋め尽くされました。

2.街の魅力溢れる『伊万里のまり』

『伊万里のまり』は、
甲子園出場を夢見て、野球の猛練習を積む少女「まり」が、野球を通して家族との絆を深めていく物語です。

伊万里市が推進する「甲子園プロジェクト事業」と連動した内容で、
市内の少年野球団や市長も出演しており、映画の隅々にまで伊万里の魅力が込められています。


なかでも一番の見どころは、伝統が息づく町「大川内山」の素敵な街並み


ドローンによって空撮された情景は、何度も観たくなるほど美しいものでした。

来場した地元の人も、見慣れたはずの自分の街が魅せる「新たな美しさ」に、
思わず心を惹きつけられたようでした。


また、映画に出演した少年野球団の子どもたちは、
少し恥ずかしながらも、自分たちの出演シーンに釘付けになっていたようで、

子どもたちの歓声は、一瞬にして会場全体を笑いとぬくもりで包みこみました。
(大川内山で撮影された観光フリー素材 fromぱくたそ)

3.心温まる舞台裏ストーリー

そんな上映会のフィナーレを飾ったのは、「約3分間のエンディング映像」

『伊万里のまり』の撮影協力者に向けて綴られた感謝のメッセージと共に、
住民の皆さんの笑顔が、次々とスクリーンに映し出されました。


会場は再び温かい雰囲気に包まれました。

 

エンディング映像を制作されたのは、伊万里市在住の長沢健一」さんです。

長沢さんは、PORTO3316で映像制作の講座を受講されたことをきっかけに、
『伊万里のまり』の制作助手としてロケに参加されていました。

(※「PORTO3316」では、次世代人材に必要な知識やスキルを養うための、多種多様な講座・セミナーが定期的に開催されています。)


長沢さんは、映画制作チームの一員として活動した日々をこう振り返ります。


『伊万里のまり』では、多くの住民の皆さんに、映画の出演者として、また撮影地の提供者として協力して頂きました。

ロケの時期は極寒の2月でしたし、撮影が夜遅くまで押してしまうこともあったのですが、
それでも「伊万里のためになるのなら。」と、皆さん嫌な顔一つせず、快くご協力くださいました。

今回私は、「撮影スタッフ」という立場から、地元の皆さんのそんな姿を目にして、
改めて自分の街に誇りを感じました。

また中村監督や他の撮影スタッフの方々が、
「伊万里の皆さんの協力が本当にありがたかった。」とおっしゃっていたのを聞いて、
伊万里市民としても大変嬉しい気持ちになりました。

エンディングは、
そうした地元住民の皆さんの姿を”
映像”を通して伝えることで、
「上映会に来場された皆さんにも、自分の街を誇りに感じてもらえば…」
という想いで作りました。

こうして地元を誇りに思う人が増えれば、
伊万里はより一層元気な街になれると信じています。


ちなみに、私がエンディングを撮影した際は、「これ持って帰らんねー」と、キュウリの漬物や伊万里焼きをくださる方もいらっしゃって、本当に「人の温かさ」が心に沁みました。

(長沢さんが地元の方に頂いたという「きゅうりの漬物」)

 エンディングが流され、思わず涙を見せる方もいらっしゃいました。
3分間の映像に込められた長沢さんの想いが、住民の皆さんの心に届いたのだと思います。

4.最後に

伊万里市長や吉本芸人の皆さんも参加し、約2時間にわたって会場を沸かせた『伊万里のまり』凱旋上映会。

伊万里市の記憶に残る一大イベントとなりました。

私たちビジップとしても、制作前から関わらせて頂いた映画を、このような形でプロデュース支援できたことは、大変感慨深いものがあります。


『地元で育成された次世代人材が、自分の知識やスキルを地元に還元する。そして、今までその地域にはなかった新しい価値を創造し、地元の方々に喜んでもらう。』

この、ビジップが目指してきた「地方プロデュース」の理想モデルを、
『伊万里のまり』を通じて実現できたことをとても嬉しく思います。


しかし、これはあくまで「きっかけ」に過ぎません。

『伊万里のまり』を通じて、多くの住民が自分の地元に興味を向けるようになりました。


これをきっかけに、伊万里市はさらなる活性化に向けて動き出してきます。

そしてビジップは、今後も全力で伊万里市の「事業支援・事業プロデュース」を行っていきます。

今後もぜひ、ビジップ株式会社をよろしくお願いいたします。


(開場前に、ビジップスタッフ気合の一枚!)

※ビジップ株式会社は、PORTO3316の学生チームとして、昨年度より、伊万里市の地方創生に携わってまいりました。
観光フリー素材のリリース(「ぱくたそ」とのコラボ)
次世代人材プロデュース
ご当地検定のアプリ開発


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