みなさん、こんにちは。
ビジップ株式会社の営業企画部の新郷和晃です。
現在、私は福岡の大学の教育学部に通う、現役大学4年生です。
そして、最近就職活動を終えました。
就職活動をしていた時、ほぼ100%の確率で「先生にはならないの?」と質問されました。(笑)
現在私と同じように教育学部に通っていて、「先生になろうか、それとも一般企業に就職しようか」と進路に悩んでいる学生も多いのではないでしょうか?
私も悩んでいました。
この記事では、そんな私が教育学部に進んだ理由・一般企業への就職という道を選んだ理由についてまとめました。
教育学部の一般的な進路について
▶教育学部系統の学問領域・就職先・大学紹介(TEIDAN【鼎談】より)
▶教育学部の就職先は?一般企業に不利って本当?(教員STATIONより)
なぜ教育学部に進んだのか
私が教育学部に進学した理由は、将来の選択肢として「教員」という道を考えていたからです。もちろん、民間企業への就職も視野に入れていましたが、「教員」と「ビジネス」、両方の選択肢を残すために教育学部を選択しました。
私の大学のカリキュラム上、教育学部では教員免許に必要な単位を卒業単位として取得することができます。
さらに、自分が勉強したいものを自由単位として取得できるので、「教員になるための勉強」と「自分がの興味・関心のあることの勉強」のバランスをとることができます。
ここで、私が教員を目指すきっかけについて述べておきます。
私が教員を目指すようになったきっかけは、高校時代にお世話になった英語の先生の存在でした。
その先生の指導力は非常に高く、校内でも随一でした。
しかし。私にとってその先生の印象的だった点は、指導力ではなく、お話の面白さでした。
英語を使って楽しく海外で過ごした話、英語使って文化の異なる人たちと友だちとなった話、彼らと今でも連絡を取り合っているという話、その全てが私にとって新鮮でした。
私は「自分もこんな人になりたい!」と素直に思いました。
先生という役職は生徒の進路に大きな影響を与えます。この英語の先生の存在が、私が教員という職業を真剣に考えるきっかけになりました。

なぜビジネスの道に進んだのか
しかし、私は就職活動を経て、来年の4月から民間企業で働きます。
教員を志していた私が、ビジネスの道に進もうと考えたきっかけは大きく分けて2つあります。
「日本のものづくり」を知った
1つ目は、留学中のとある些細な出来事です。
突然ですが、みなさんに質問があります。
皆さんは海外のクレラップを使ったことがありますか?(笑)
失礼かもしれませんが、海外のクレラップは「まず、切れない。」
日本のラップのようにパリッと切れることはなく、切るというよりも「裂く」という感覚でした。
さらに、ラップをかけて食べ物を電子レンジで温めたところ、ラップが溶けてしまいました。
この時、全く使い物にならない現地のラップに怒りを覚える一方で、「日本のものづくり」の素晴らしさを感じたのです。
いつも日本で使っているラップに対して、私たちはほとんどストレスを感じません。
しかし、国が変わればその常識は全く通用しませんでした。
そして私はいつしか、学校で教鞭をとるよりも、「民間企業に就職して質の高い日本製品を海外に普及させたい」という思いの方が強くなりました。
日本製のサランラップの品質について

生徒に伝えたいことは
ビジネスの道を選んだ2つ目の理由。
それは、「新卒で教員になる」ということに私なりの意義を見出せなかったからです。
先ほども述べたように、私には憧れている英語の先生がいます。
その先生のどういった点に憧れを抱いているか振り返ったとき、私は先生の「生徒がしたこともない経験をしている」という点に憧れていたのだということに気付いたのです。
新卒で教員になった場合、ビジネスの世界に接する機会はほどんどないかもしれません。
しかし、教え子の多くは将来ビジネスという道を選択します。
だからこそ、自分自身がビジネスを経験することで、生徒に還元できる情報に深みが増し、自身の経験の幅も広がると考えました。

終わりに
みなさんはここまで読み進めてきて、どのような考えを持たれたでしょうか?
私は結果的にビジネスという道を選択し、教員になるという道を選択しませんでした。
しかし、教育学部に進んだこと自体には満足しています。
なぜなら、教育学部に進んだことで、様々な将来の選択肢の可能性を見出すことができたからです。また、それに伴い、多くのことを学ぶことが出来ました。
具体的には、小学校~高校の授業には一定のセオリーのようなものがあるということ。私にとっては、まるでマジックの種明かしをされているようでした。
このようなことは、教育学部に入らなければ、絶対に知り得ないことでした。

決して新卒で教員になる必要はないと私は思っています。ある意味、いつでもなれると考えています。
教育に携わるということは、言わずもがな極めて責任重大です。
自身の言動が生徒の進路に大きく影響します。
その時、誰よりも生徒の信頼を勝ち取り、生徒に良い影響を多く与えられる先生というのは、人一倍様残な経験をした人なのではないでしょうか。
確かに、新卒で教員になる人と比べれば、指導力などの部分では引けをとるかもしれません。しかし、ビジネス経験を積むことで、生徒たちにワクワクする将来を描かせる先生になれると思います。
それこそが、本当の教員の存在意義なのではないのでしょうか。
私はまだ社会人にもなっていませんが、一度ビジネスに足を踏み入れてから先生になっても遅くはないと思います。その分、もし私が教員になった時、生徒にとって影響力のある人になれると信じています。
この記事が、私の考えが、教育学部に在籍して進路に悩んでいる方々、さらにはこの春に教育学部へ進学した新大学1年生の皆さんの一助になれば幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。