ビジップ社員紹介インタビューを今年も実施します! 去年既にインタビューされた社員には今後の目標を、新入社員にはまずその人柄を読者の人に伝えられるような記事にしていこうと思います。
第一弾は早速ですが、ビジップを2年半支え続けてきた大黒柱である現COOの平野賢正さんです。
平野さんは今年、大学に復学されました。4年生ということで、一般的には進路を考える時期ですが、今後どのような道に進んでいこうと考えているのかを中心に詳しく聞きたいと思います。彼のビジップCOOとしての活動についてもっと詳しく知りたいという方は過去のインタビュー記事を御覧ください。
―どうして2年半の休学を経て、今このタイミングで復学されたんでしょうか?
当初は1年間だけ休学する予定だったんですけど、その1年間で自分が思っていたよりもやりきれなかったなと感じたので、更に1年間休学をしたんです。
その2年間の休学が去年の10月に終わったんですけど、残りの半年で研究を形にすることが難しいかなと感じたので、もう半年休学して今年の4月に復学しました。
更に言えば、大学に在籍できる期間が最大8年間なので、何かあったときにもう卒業できない年となるのはもったいないなと思って、7年目のこのタイミングで大学に戻ったという感じですね。
―1年目にやりきれなさを感じて、ビジップを続けようと決めた理由は何だったんでしょうか?
元々、やりたいことがあってビジップに入った訳ではなくて、ビジップという組織が面白そうだなと言う理由で入ってきたんです。
なのでそういう意味では、やりたかったことができなかったというより、自分自身や社会全体のビジップに対する理解が進んでいなかったり、社会全体に対してどういう価値を提供できているのかが漠然としていて全体像が見えていなかったので、それを自分の中で明確にしたいなと思ったのがビジップに残った理由です。
やりたいことがないから逆になんでも楽しめる
―今年で大学は卒業だと思うのですが、卒業後の進路はどう考えてらっしゃいますか?
とりあえず、大学院への進学と起業は考えてないですね。大学院となると研究がメインになってくると思うんですけど、私自身が研究そのものよりも、その研究結果を社会にどう活かすかを考える方に興味があるので。
起業を考えていないのは、私自身やりたいことがあるわけではないということと、今ビジップで任されている仕事そのものが起業することと似ている部分があると思っているからです。なので、どこかの企業に就職するということが選択肢としては一番有力ですね。
―企業と言っても沢山あると思うのですが、どういった軸で選んでらっしゃるのでしょうか?
常に成長している企業がいいですね。大企業やベンチャーと言った会社の規模ではなくて、業績を重視したいと考えています。私たちビジップが「次世代人材の育成」という理念を掲げていることもあって、ドローンやシェアリングエコノミー、HRテックといったこれから市場が大きく成長しそうな分野で働きたいですね。
―やりたいことであるとか、企業の規模ではなくて、あくまで企業の業績やビジネスの市場を見て選ぶということなんですね。
ただ、面白いことをやりたいっていうやりたいことはあります。(笑)
で、その面白いことというのが私の場合、先ほど言ったドローンやシェアリングエコノミー、HRテックといった新しい分野ですね。
自分が好きなことと同時に、社会に求められていることを知ることが大事
―やりたいことではなく、企業の業績や市場を重視するという平野さんの考え方がある一方で、好きなことを仕事にするという考え方もあると思うのですが、それについてはどう考えていますか?
好きなことを仕事にするって結構特殊なことだと思っています。まず好きなことと、社会が求めていることが一致する必要があると思うんですよね。
例えばディズニーが好きなだけではそれは仕事とは呼べなくて、ディズニーに関する知識であったり情報だったりを発信したり、もしくはそれを元に旅行プランをコーディネートする能力があったりして、更にそこに価値があると感じる人がいて初めて仕事になるわけです。
(「”やりたいこと” “やるべきこと” “できること”が重なる部分を探すべき」と平野さん)
―好きなだけではなくて、同時にそれが社会に求められていないと仕事としては成立しないということですね。
その一致する部分が見つけられないと、好きなことを仕事にしても難しいかなと思います。あと、やりたいことや好きなことがあるなら、今はクラウドワークスやランサーズと言ったクラウドソーシングのサービスもあるので、学生のうちからやればいいのではと思いますね。
やりたいことがある状態で、新卒で会社に入ったはいいけど、「なんだか思っていたのと違った」となるくらいなら、今のうちからやってみた方が就職という大きな決断をした後に後悔しなくて済みますからね。
やりたいことはあるけれど、自信がないから今はできないというのであれば尚更、就職してから学ぶという意識ではなくて、学生のうちから学んでおくという意識が大切だと思います。
(平野さん「色んなことに本気でチャレンジして”やりたいこと” や “できること”を広げていく必要がある」)
―平野さんのお話からは、進路に対して特に急いだり焦ったりしている印象を受けないのは、ビジップでの活動自体が就職活動とも関係しているからでしょうか?
そうですね、理想はビジップで関わった企業との繋がりから就職することです。
一般的な就職活動で行くような説明会や、短期のインターンシップよりも、半年や1年間かけて一緒に仕事をしてきた企業の方が、お互いのことをよく理解しているので、就職してからも安心して働くことができます。
ただ、ご一緒している企業の方も私たちのことを学生ではなく、一企業の社員として見てくださっているので、そこにスカウトのような行為が生まれづらいのかなとは感じます。
―学生だとどうしても、インプットから学ぶ機会はあってもアウトプットとして学ぶ機会は少ないので、そういう意味でもインターンシップというのは大切ですよね。
私自身、ビジップに入ってからは「知っていることと出来ること」は違うということをすごく痛感しています。
特に、いわゆる頭の良い人達ってインプットが多い分、アウトプットがなくても「なんだか知っているから出来る」というような感覚に陥りがちだと思うんです。
例えばドローンやシェアリングエコノミーというのがどういうものかっていうのは多分知っている人も多いと思うんですけど、それが実際にどう使われているのかとか、更には自身で体験したことがある(ドローンを飛ばしたり、シェアエコの事業を立ち上げたり)人ってそんなに多くないと思います。
けれどビジップではその現場を見て、ビジネスとして体験もしているので理解に深みがあります。
ドラッカーの「マネジメント」という本が今でも人気ですが、あれを読んで「なるほど、そういうことだったのか」と思うだけではなくて、実際にマネジメントを経験したあとに読むことで、また違った見え方がするんですよ。
最初は読み飛ばしていた部分が、「あ、この問題に、ちょうど直面してるな」という風に。なので、そういう本は間隔を空けて何度も読むようにはしていますね。
―インプットしたことをアウトプットすることで初めて、自分の中に落とし込めるということですね。なんだか進路から考え方の話まで広がってしまいましたが(笑)、就活活動の話を通して平野さんが社会との関わり方についてどう考えているのかが分かったような気がします。
組織は自分の目標を達成するための器であり、メンバーは協力者である
―では次の質問ですが、ビジップに入る前と後で、自分の中で変わった部分というのはありますか?
一時期ビジップをやめようとしていた時期があって、その時は自分の考え方が周りと合わないとか、仕事に対する熱量が違うという理由だったんですが、ウチの社長に相談したところ、「悩みがちっぽけ」「やりたいことがあるなら、まずは一人でもやればいい」と言われてそこではっとしたんです。
会社とか組織はやりたいことを補助してくれる器であって、その環境や他人のせいにするのは筋違いだなと。それからは自分のやりたいことを社員に手伝ってもらっているという意識に変わりましたね。
感謝を言葉でしっかり伝えるようにもなりましたし、それがみんなのモチベーションにも繋がっていると思います。ビジップは社員全員が学生ということもあって、定期的に会えることは少ないので、SNSで定期的に連絡を取り合ったり、SNSの投稿などに反応することも、モチベーションの維持には欠かせないと思いますね。
―モチベーションの管理も結果的に仕事に関わってくるという意味で大切な仕事の一つですよね。この一年が平野さんにとってのビジップ最後の年となるわけですが、何かやりたいこと、目標などはありますか?
会社としての目標は、今進めているドローンやシェアリングエコノミーのプロジェクトをきちんと形にするということですね。あと個人的には、学生と社会人は両立できると証明することです。
ビジップは学生と社会人の両立を掲げている訳ですけど、その会社のCOOである私は、休学をしてたんですよね。(笑)なのでこの1年は両立できるように、途中でどちらかが疎かになるようなことは絶対にしたくないですね。
ほとんどの会社がこれから直面する課題に早くから慣れておく
―では最後の質問です。平野さんが来年度から抜けることはビジップにとっても大きな影響があると思うのですが、それを考えた上で、今後ビジップにはどうなっていってほしいと思いますか?
まずは今後も活躍出来るような人材の確保ですね。でも実はこういった人材の課題って、ビジップだけではなくて、社会全体が抱えている課題だと思うんです。
最近は3,4年で転職する人も多くて雇用流動性が高いですが、そういった現状の中で会社をどうやって続けていくのかを課題に感じている会社は多くて、更にこれからは副業(複業)とかリモートワークが一般的になるにつれて、もっと増えていくと思います。
ビジップはこの課題に早くから直面しているので、ビジップが取り組んだ経験は、今後社会が同じ課題に直面した際に役に立つのではないかと思っています。そして九州や福岡の学生に対して企業が「ビジップにいた学生ならとりたい」って言ってもらえるようにしたいですね。
だから社員にはこれからの日本を引っ張っていってくれるような人材になって欲しいと思いますし、そのためにはまず自分がそうならなきゃと思います。
―本日はどうもありがとうございました。
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