FUKUOKA2020(ふくおかにーまるにーまる)は、成長を続ける福岡(FUKUOKA)のスタジオに、各業界注目のキーパーソンなどをお招きして、次世代ビジネスの潮流、地方創生の事例などを紹介していく番組です。
大学生やベンチャー起業経験者がパーソナリティを務め、毎週木曜日の19:00~19:55に福岡県の天神からお送りしています。
2019年1月24日の第17回目の放送は「福岡発!eSportsと学生起業」について。
”こずかな”をパーソナリティに、学生ゲストとして西南学院大学の小川くんとFUKUOKA2020のプロデューサーの森戸裕一さん。そして、株式会社RATEL代表取締役社長の吉村信平さんをゲストにお迎えしました。
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ゲスト紹介
吉村信平(よしむら しんぺい)さん
株式会社RATEL代表取締役CEO 。明治学園高校3年。福岡県出身。2000年生まれ。F Venturesでインターンを経験した後、株式会社RATELを設立。小学校1年生の時にポケモンをプレイし、ゲームの世界にのめり込む。eSports歴8年。
現役高校生が起業した株式会社RATEL(ラーテル)
現役高校生で18歳の吉村さんは、株式会社RATELを設立した学生起業家です。そんなRATELで開発中のアプリについては次のように語ります。
「eSportsプレイヤーいわゆるゲーマーの戦歴ってネット上だからいくらでも書き換えることのできるよねってことなので、その戦歴が本当に正しいのか分からないといったところで、そのチームや個人の保証もしっかりとしていこうというアプリケーションになっていますね。」(吉村さん)
「戦歴っていうのはそれこそシューティングゲームだったらそれをやった時間とかもそういうのを記録するのでしょうか。」(こずかな)
「やった時間というよりはネット上で行われたオンライン大会であったりとか、対人戦のしっかりとした大会の戦歴を保証していこうということですね。」(吉村さん)
「それは自己申告じゃなくて、何か戦歴をプレスするような仕組みがあるのですか。」(森戸さん)
「そうですね。自己申告の場合もあるんですけど、自己申告されたものをしっかりと保証していこうという感じです。」(吉村さん)
「戦歴自体の認証局のようなものですね。」(森戸さん)
「そこもそうですし、ほかにもマルチプラットフォームでいろんな機能があるんですけど、その人自身のオリジナルアバターが作れてTwitterやFacebookのプロフィール画像のような感じで3Dモデリングのアバターが作れる感じです。
好きなキャラのユニフォームだったり、サッカーの応援のように、自分の応援しているプロチームのユニフォームに着せ替えてチームを応援することもできます。
プロゲーマーの世界では国境は存在しないです。自分も韓国のチームをめちゃくちゃ応援していますし、オーストラリアのチームも好きで応援しています。」(吉村さん)
eSportsの広がりとゲーム産業
近年eSportsという名前が新聞やテレビなどのメディアでも取り上げられ、世間一般にも聞く言葉になりました。しかし、まだ日本ではゲームに否定的な考えを持つ人は少なくありません。いずれは日本でもeSportsが盛り上がるように、ゲーム産業を活発化させようとする吉村さんの熱意を聞くことができました。
「eSportsはどこの国が盛んなのですか。」(こずかな)
「eSportsだとやっぱり韓国が一番盛んですね。強くて先進国だといわれていますね。オンラインゲームでは割と韓国は昔から聞きます。」(吉村さん)
「それと比べて日本はどのような感じですか。」(こずかな)
「日本はやっぱりどうしても法律上の問題があったりだとかゲームに対しての偏見がまだ強いかなと思っていて、どうしてもゲームを職業とするには、一昔前にYouTuberが職業として認められていなかった時代に似たような状態で、今のプロゲーマーという職業はまだ社会的に認められていないのかなと思います。そこを解決しようとして、こういうアプリをつくっていますね。」(吉村さん)
「この前佐賀県に公演に行ったときに、ものすごく大きな花火大会が行われていて、スポンサーがCygamesさんだったんですよ。Cygamesさんがものすごくお金を出してくれていて。そしたら子供たちにゲームをさせるかどうかの話になってしまって。ここまでゲーム会社にお世話になっているんだったら、ゲームの否定をこの地域がやったらだめでしょと。だってゲームも立派な産業ですからね。だからこれからどんどんゲーム産業も変わってくるので、ゲームに対する見方ってのも変わるでしょうね。」(森戸さん)
「それこそ経済を回している話がありましたけど、賞金とかだったりeSportsで動いているお金もかなり大きかったりしますよね。」(こずかな)
「今までは、日本の法律もあって賞金もそこまで出せなかったですけど、最近だと日本でもやっと1千万や1億とかいった賞金も出始めてきたので、日本でも今からeSports来てほしいというか、自分たちで作っていかなきゃいけないなと思っています。」(吉村さん)
学生起業のきっかけ
「自分、最初は起業したいと思っていなかったですけど、『Splatoon(スプラトゥーン)』というゲームをご存じですか。そのゲームが好きすぎて、そのゲームの大会を開きたいなと思いました。でも大会開きたいけどお金がないってなって、誰かお金くれないかなって思ってました。
そこで『福岡 投資』『福岡 起業』とずっと調べていたら『F Ventures』代表の両角さんが出てきて、連絡をしたら実際に会うことができました。ゲームの大会を開きたいという話をしたときに、そこで初めて起業してお金を稼ぐのを方法の1つとして提示されたのがきっかけですね。」(吉村さん)
「ちなみに社員は全員で何人いらっしゃるのですか。」(こずかな)
「全部で5人ですね。3人が高校生で、1人が大学生、もう1人が社会人の方です。平均年齢は18.6歳ぐらいです。天神にコワーキングスペースを借りていて、学校が終わったらそこに週3くらいは集まっていますね。あとはリモートで仕事をしていますね。今作成しているのが先ほど説明したマルチプラットフォームの『ePS(イーパス)』です。3月の頭ぐらいのリリースを予定していますね。」(吉村さん)
「高校生が3人もいるじゃないですか。ほかの二人はどのようにして知り合ったのですか。」(小川くん)
「エンジニアの1人は高校生向けのハッカソンで知り合いました.もう1人は私が以前ピッチさせてもらった第三回のTORYUMONで声をかけていただきました。」(吉村さん)
福岡の起業したい学生向けのピッチプレゼン型スタートアップイベントです。また、有名な起業家さんが多く出場するイベントで、メルカリの山田進太郎さんやキャンプファイヤーの家入一真さんのトークセッションなども行われています。吉村さんはTORYUMONの運営を第3回からインターンとして活動していました。前回の第4回大会では学生スタッフ30名、参加者200名の福岡でも大規模なイベントとなりました。吉村さんは、前回の第4回大会に出場して優勝し、賞金1000万円を獲得し、起業することを実現させました。次回の行われる第5回大会は2019年の3月16日にThe Companyで行われます。TORYUMONのリンクはこちら
「スタッフは普段なかなかお会いすることができない有名な起業家さんたちをアテンドできるという恵まれた環境にあります。」(吉村さん)
「起業はハードル高いイメージがあるが、意外とTRYしてみたら周りが支えてくれます。ぜひ、興味があればTORYUMONにお越しください。」(吉村さん)
学生ゲストである西南学院大学2年の小川君は、西南学院大学経済学部に通う大学2年生です。日頃は部活で空手道に打ち込みながら、ビジップ株式会社でインターン活動しています。3月には、ネパールへ海外ボランティアに行くそうです。
空手は週4日で稽古していて、小学校にしていた頃の魅力を思い出し、再び大学から始めたそうです。ビジップ株式会社では、HR Tech関連の記事を作成したり、SNS運用の一部を担っています。
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番組の視聴方法
スマートフォンで視聴する場合
各アプリストアで「TuneIn Radio」をインストール。TuneIn Radioを開きメニュー内のブラウザを選択後、ローカルラジオ局へ進み「コミュニティFM天神-コミてん-」を選択する。
iOSの場合
https://itunes.apple.com/jp/app/tunein-radio/id418987775?mt=8
Androidの場合
https://play.google.com/store/apps/details?id=tunein.player&hl=ja
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