福岡市でスタート!シェアサイクルの「メルチャリ」を使ってみた!

シェアサイクルの「メルチャリ」が福岡でサービス開始とのことで、早速乗ってきました!

使い方がよく分からない!という方もいるかと思いますので、お役に立てればと思います。

結論から言うと、長時間または緊急を要する場面ではあまり使いにくいかもしれないが、少しの移動にはめちゃくちゃ便利といった印象です。

だだ、サービス提供者も15分程度の利用を想定しているとのことで、それを踏まえると非常に良いサービスだと感じました。

ではでは、体験レポートをどうぞ!

 

メルチャリとは?

メルチャリは、フリマアプリなどを手がけるメルカリのグループ子会社である「株式会社ソウゾウ」が提供するオンデマンドシェアサイクルです。

すでに中国のmobike(モバイク)が福岡市、札幌市で実証実験を行なっていますが、フリマアプリで有名なメルカリがシェアサイクル事業を手がけるということで注目を浴びています。

【関連】北の大地で!話題のシェアサイクルサービスMobike(モバイク)体験レポート -経革広場-

 

初の導入都市は福岡市で、すでにカスタマーサポートセンターがある点、坂が少なく自転車での移動に向いている点、などが、導入理由として挙げられています。

 

登録編

まずはメルチャリ専用のアプリをダウンロードしましょう。サービス利用開始時点(2018年2月27日)では、iOS版のみに対応しています。

App Storeで「メルチャリ」と検索しましょう。

 

方法

メルカリのアカウントを持ってる方は、1タップでそのままアカウント登録することができます。

アカウントを持っていない方は、改めて利用者登録をする必要があります。

 

特典

今なら、15分までの乗車が無料になるチケットが5枚発行されます。

15分以内の乗車後に自動的に消費されます。

 

体験編

ポートを探す

自転車置き場(ポート)は、福岡市内に全部で50、自転車は400以上あるとのこと。

基本的にはポートからポートに移動することになります。

自転車のマークは、ポート外にある自転車を表示しています。(走行・停車しているものと放置されているも含む)

丸の吹き出しはポートのある場所で、中の数字は自転車の台数です。

画像を見ても分かりますが、ポートは、天神の中心地と言うよりは、博多や呉服町、西中洲の方に多く存在しています。

 

今回は、西中洲付近のポートまで歩いて行きました。

とりあえず、乗ることが目的だったので、10分ほどで行けるキャナルシティ付近のポートまでメルチャリで行くことに。

 

 

ロックを解除する

サドルの下の方にQRコードがあります。

メルチャリアプリを起動し、「鍵をあける」ボタンをタップするとQRリーダーの画面に移ります。

その後、自転車のQRコードを読み取ると、自動的に解錠します。

4円/分なのであまり気にすることはありませんが、解錠後に、すぐに乗車タイムがスタートします。

乗る瞬間に解錠をしないと、どんどん課金されて行きます。

乗るまでのアクションは、①アプリを起動(マップが表示される)②解除ボタンをタップ(QRコードリーダーが表示される)と、とても簡単で、ストレスなく乗車することができます。

 

乗車する

自転車は20インチ、日本製の非電動アシスト自転車で、タイヤが少し小さいので速度はそこまで早くありませんが、ギアは3段階あります。

乗車の感触としては、サドルが少し特徴的(後ろ側が少し盛り上がっている)で、長時間乗車には向いてなさそうな印象です。

 

※途中下車は可能か?

途中下車用に一時的なロック機能などは搭載されておらず、一回鍵をかけると乗車終了扱いになります。

ポート外での放置による事故や盗難などはユーザー側の責任になるので、途中下車してコンビニ寄るなどの行為は基本的にしないほうが賢明かもしれません。(もちろん、一度鍵をかけた後に、すぐにライドを再開することもできます!)

ポート外で駐輪(鍵をロック)すると、マップ上でポート外にあると表示されます。いつ停車したかも分かるようになっています。

 

サポートトラックとカスタマーサポート

放置・違法駐輪の自転車や故障車に関しては、サポートトラックが回収にくるそう。自転車に内蔵されたGPSによる位置情報で、どこに自転車があるかを常に把握しているみたいです。

また、メルカリの特徴であるカスタマーサポートはメルチャリでも健在で、365日、故障やトラブルなどにもすぐに対応してくれるとのこと。

 

ポートに駐輪する

アプリ上でポートの位置を確認します。

今回、西中洲からキャナルシティ(目的地)までメルチャリを使いましたが、所要時間は約20分程度。

途中、サドルの感触や鍵の具合など諸々確かめながら走行したので、普通に乗れば10分以内で移動できたと思います。

途中下車したのでライド時間が6分になっていますが、ライド終了後は上のような表示になります。

ライドの評価をして、問題があれば報告する仕組みです。

乗車後の管理画面では、ライド数と総消費カロリーが表示されます。

放置自転車をポートに戻したり、故障報告などをすることで、ユーザーはマイルポイントを貯めることができます。

このマイルポイントは、フリマアプリで使える「メルカリポイント」やメルチャリのオリジナルグッズと交換できる仕組みとのこと。

ユーザーが運営を助ける仕組みになってる点は、メルチャリならではですね!

 

※ポートが満車の場合

今回の試乗では、収容台数を超えているポートに駐輪できるかまでは分からなかったので、分かり次第、追加します。

メルカリのリリースでは、サポートトラックがポートの状態を最適に保つと書かれているので、収容台数を超えたり、著しく少ない場合は、自転車の移動などがあるかもしれません。

もし目的地のポートがいっぱいで駐輪できない場合は、サポートに問い合わせてみるといいかもしれません。

 

料金の支払い

今回の体験ではライド15分間無料チケットを消費したので、実際の支払いは発生しませんでした。

公式リリースによると、決済はクレジットカード、キャリア決済、コンビニ支払いができるとのことですが、分かり次第、すぐに追加します!

 

まとめ

少しの移動にはもってこいといった印象を受けました。

また、乗るまでのアクションと乗った後にすべきアクションが簡単なので、ストレスなく乗車・駐輪できます。

 

今後は、地域の企業や個人・店舗の軒先などの余ったスペースを自転車駐輪用の「ポート」として登録できるようになる(2018年2月27日現在、事前登録受付中)とのことです。

多くのポートが設置されることで、いつでもどこでも乗りたい時に自転車を利用できるようになるでしょう。また、ポートを設置することで、お店の集客にも繋がるかもしれません。

地域の移動の課題をシェアリングで解決する取り組みとして、今後の動きに注目していきたいと思います。

 

【NEWS】

2018年6月22日から、福岡市の「福岡スマートシェアサイクル実証実験事業」の採択事業として選出され、正式に実証実験事業を開始したそうです。
メルカリ、シェアサイクルサービス「メルチャリ」が福岡市とスマートシェアサイクル実証実験事業を開始

《実証実験事業における福岡市との取り組み》
このたびの事業者選出を受け、「メルチャリ」は福岡市と下記の実証実験を行います。

期間:2018年6月22日から2020年3月31日まで
実施内容:シェアサイクルを活用して、都心部への自動車流入抑制、都心部の回遊性向上、自転車利用環境の向上に取り組む。
実施エリア:博多、天神、ウォーターフロントから2km圏内の公共施設の活用を予定しており、市の保有するポート候補地最大30箇所に、メルチャリのポートが新たに設置されます。